大東亜戦争

III. 忠と孝

太平洋戦争概説

1 戦争の定義 私は、日本は太平洋戦争に勝利したと主張する。これは常識に反する主張なので、いぶかしく思う人もいるだろう。その真意がどこにあるのか、少し説明したいと思う。 クラウセヴィッツによれば、戦争は、政治的な目的を達成するための手段である。したがって、ある国が戦争に勝利したかどうか、ということは...
大東亜戦争歴史
II. 作戦計画試案

東南アジア

1 私はあまり東南アジアには詳しくないのだが、知っている範囲で私の意見を述べたい。 まず、東南アジアは政治的に不安定な地域である。様々な民族や宗教が入り混じり、文化的にも混沌としている。 その中でも重要なのは、東西の対立であろう。インドシナ半島という名前からも分かるように、この地域はインドと中国の間...
大東亜戦争歴史社会
VII. 遊牧民の世界史

東条英機

1 率直に言って、大東亜戦争の作戦指導は不可解である。 戦争の歴史を知る人なら分かると思うが、戦線を拡大するということは、常に危険なことである。戦線が伸びると、そのぶん一箇所に配置できる兵力が少なくなるので、敵に突破されやすくなる。とくに味方の兵力が少ない場合には、戦線をむやみに拡大することは禁物で...
大東亜戦争歴史
II. 男女平等とは何か

参謀の仕事

1 石原莞爾が参謀本部の作戦部長だった時に、盧溝橋事件が起きた。石原は不拡大方針を貫いたが、その方針は、部下の参謀や現地の将校たちに裏切られ続けた。結果として、日中戦争の戦線は際限なく拡大してゆくことになる。だが、当時の彼の判断に疑問符をつける研究者も多い。 問題とされるのは、昭和十二年七月十日に参...
大東亜戦争天皇歴史
I. 歴史論集

アメリカの参戦

1 どうしてアメリカは第二次大戦に参加したのか、ということは、現代史における一つの謎である。当時アメリカは中立を宣言しており、戦争に参加する理由はないように思えた。ナチスドイツとの関係も悪くはなく、ヒトラーはむしろアメリカとの戦争を避けようとしていた。また、アメリカ国民も戦争に反対しており、自国が中...
大東亜戦争歴史
I. 歴史論集

大東亜戦争の真意

1 大東亜戦争は、日本の侵略戦争だったと考える向きがある。たとえば、日本軍はビルマを占領し、日本による支配体制を確立しようとした。それが、日本の植民地支配の意図を証明している、という意見がありうるだろう。 しかし、もしも日本軍が、ビルマからイギリス軍を排除した後に、ビルマの防衛態勢を整えなかったとし...
大東亜戦争歴史
I. 歴史論集

歴史とは何か

1 歴史に「もしも」は禁物だとよく言われるが、それは間違いである。ある個人や組織が、なぜその行為を行ったのか、ということは、もしもその行為を行わなかったならばどうなっていたか、ということを考えることなしに、理解することはできない。 たとえば、一九一〇年に日本は韓国を併合したが、それはどうしてだろうか...
大東亜戦争歴史
II. 過去の再認識

ルーズベルトの罪状

1 ここでは、ルーズベルト大統領の戦争責任について、さらに詳細に追及を行います。 1.1 まず、アメリカ政府が、日米開戦以前に、日本の外務省が使用していた暗号を解読していた、ということを事実として認めます。そうすると問題は、果たしてアメリカ政府は、彼らが入手した情報から、日本軍の奇襲攻撃を予想できた...
大東亜戦争歴史
II. 過去の再認識

目的の追究

1 太平洋戦争はなぜ起きたのか 我々はこれから、日米戦争の原因について考察を行いたいと思います。原因とは、なぜ戦争が始められたのか、という理由であり、つまり戦争の目的です。ここでは特に、アメリカ側の戦争目的に焦点を当てたいと思います。 1.1 日米開戦前夜のアメリカ外交 まず、次のことを確認しておく...
大東亜戦争歴史
II. 過去の再認識

真珠湾奇襲

1 奇襲攻撃は兵法の常です。奇襲を仕掛けてきたことに関して、敵に文句をつけるのは筋違いです。味方が奇襲を受けたことをこそ、恥じるべきです。真珠湾攻撃に関して言えば、非難されるべきはアメリカ政府でしょう。 当時のワシントンは、普段から日本大使館の無線通信を傍受し、その内容を把握していました。したがって...
大東亜戦争歴史軍事