世界政府宣言

ここで、世界政府の問題について改めて議論しておく。


私は、世界政府を作るべきだと提案する。理由は単純で、大企業から税金をとるためである。多国籍企業から税金をとるためには、世界中で税金を一元管理するのが最も効率がよい。そうして法人税を十分にとれるようになれば、消費税は必要なくなる。すると、格差の問題も解決するだろう。

もう一つ理由がある。それは世界平和の実現である。国家間の競争がなくなり平和が実現した世界では、人類の協力が進み、統一政府が生まれるはずである。これを逆に考えれば、統一政府を作る過程で平和が実現されるはずだ、ということになる。いずれにせよ、世界政府と世界平和は表裏一体である。

そして世界平和が実現されれば、世界の人口は減るはずである。なぜならば、国家が人口を増やそうとするのは国力を高めるためであり、国力を高めるのは国家間の競争に勝つためである。ゆえに、世界が平和になり、国家間の競争がなくなれば、国力を高める必要がなくなり、人口を増やす理由もなくなる。したがって、人口は自然に減るはずである。そして人口が減ることによって、環境に対する負荷が減り、環境問題も解決する。世界政府の実現は、現代社会のあらゆる問題を解決する唯一の道である。


では、どうやってそれを実現すればよいのか。世界政府を実現するための道のりは、どのようなものか。

私には計画がある。それは、天皇を中心とした国際秩序を実現することである。かつての東アジアには、中国皇帝を中心とした国際秩序が存在した。皇帝が各地域に王を任命することで、皇帝を頂点とし、その下に諸侯が封じられるという、政治的な階層構造が作られていたのである。

これを現代の世界によみがえらせることができれば、国際的な秩序を実現できるはずである。だが、現在の中国に皇帝は存在しない。中国最後の皇帝は宣統帝であり、彼が中華民国に権力を移譲することによって、大清国は滅びた。その中華民国は、いま台湾政府として生き残っている。ゆえに、中国皇帝の権威は台湾総統が受け継いでいると言える。ここでもしも、台湾総統が、中国皇帝の権威を、日本の天皇に譲り渡すならば、天皇は中国皇帝として振る舞うことができるようになる。こうして、天皇を中心とする封建体制を構築する準備が整うのである。

天皇は、中国共産党の国家主席を中国王として封じる。また、台湾総統を台湾王として封じる。日本の総理大臣を日本王として封じる。それらすべてを束ねる天皇と、天皇直属の政治機関が国際政治を執り行う。これが世界政府の雛型である。我々はここにより多くの国を取り込む。韓国やロシア、インド、さらに遠くの国々も、次第に参加するようになる。そうして天皇を中心とする階層構造が世界を覆いつくしたとき、世界政府が誕生する。

世界政府が統治する地域では、天皇が一律で法人税を徴収する。これによってタックスヘイブンを撲滅する。


果たしてこれが可能だろうか。日本人の誰もがこれをおとぎ話と考えるのではないか。そんなことはできっこないと言って、やる前からあきらめ、馬鹿にするのではないか。

だが、もしかすると、真剣にこの世界について考え、自分が何をすればよいか悩んでいる人は、この話の重要性を理解し、確固たる信念を持つようになるかもしれない。我々は平和を実現しなければならない。我々は世界政府を実現しなければならない。我々は地球環境を制御しなければならない。

これらは不可能なことだろうか。いや、断じて可能である。情報技術が発達し、遠隔会議も電子政府も可能となった現代において、世界政府を作ることは実に容易いことである。それなのに、なぜ誰もやろうとしないのか。

それは、できないと思い込んでいるからである。知識人たちはいつも、ああだこうだと理由を並べて、できない言い訳ばかりする。彼らは何もしようとしない。なぜならば、信仰がないからである。自分の信念を持っていないから、反論されるとすぐに気力がくじけて、何もできなくなってしまう。どんな困難にもめげずに事業を成功させるためには、信仰の力が必要である。本当に必要なことが何であるのか分かったら、それのみを信じ、決してあきらめてはならない。何も難しいことはない。

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