宗教

経済

経済成長とキリスト教

付加価値とは何であるか。 たとえば、一枚の布が、一人の労働者の一日分の仕事で生産されるとしよう。 もしも、同じ大きさの布が、一人の労働者の半日分の仕事で生産されるようになれば、生産性は二倍に増加したことになる。 ここで、その布が以前と同じ値段で売れれば、売り上げは二倍になる。 一方、供給が増加したこ...
宗教社会経済
政治

安倍晋三銃撃事件について

2022年7月、元首相の安倍晋三氏が街頭演説中に銃撃され、死亡する事件が起きた。犯人の供述によれば、動機は政治的なものではなく、旧統一教会への恨みを晴らすためだった。はじめは教団の指導者を標的にするつもりだったが、暗殺の困難を悟り、教団の広告塔になっていた安倍に狙いを変えたという。 この事件は、他の...
宗教政治
世界政府

世界政府の中東政策

この論考は、世界政府を実現するために必要な政策を明らかにすることを目的とする。あるいは、世界政府を実現したらこのような政策を実行します、というマニフェストとして読んでほしい。 宗教政策 まず、中東・中央アジアを治めるためには、イスラム教を排除する必要がある。これらの地域の混乱の原因がイスラム教にある...
世界政府宗教政治
宗教

ユダヤ人は善か(2)

かつてイギリスは中国にアヘンを輸出し、おびただしい数の中毒患者を作り出した。アヘン戦争は、それが人種差別に基づいた国家的犯罪行為だという点で、ホロコーストに匹敵する悪事である。欧米人がホロコーストを非難するのは、それによって自らの過ちを隠すためにすぎない。 北米入植者によるインディアンへの迫害も人種...
宗教社会
宗教

ユダヤ人は善か(1)

最近、元ラーメンズの小林賢太郎氏が、過去のコントが原因でオリンピックの演出から外されるという事件があった。そのコントはホロコーストを茶化す内容だったという。それが不謹慎だという理屈も分かるが、あまり過剰に反応するのもどうかと思う。ホロコーストの相対化まで禁止してしまえば、その歴史的な意義を明らかにす...
宗教社会
仏教

論難に答える 第5回

仏教は思想か 仏の教えの本質は次の偈に尽くされている。 諸悪莫作 衆善奉行自浄其意 是諸仏教(悪いことをせず 善いことをして 心をきれいにしなさい これが諸仏の教えである) これを聞いて、当たり前のことではないか、と言う人がいる。仏の教えには中身がない、と。 また、諸行無常という教えがある。すべての...
仏教宗教
アジア史

バラモンとクシャトリア

はじめに むかしアレキサンダー大王がインドに侵入したとき、土着の王族から激しい抵抗を受けた。彼はペルシャをたやすく征服し、アフガニスタンでは諸部族の抵抗に手こずったものの、七年がかりでこれを平定した。その後、遠征の目的地だったインドに攻め込んだが、そこで進軍の速度が落ちた。勝てなくなったのである。 ...
宗教歴史
仏教

魔と仏

妙法蓮華経譬喩品において、舎利弗は次のように述べている。 初め仏の説きたもう所を聞きて心中大いに驚き疑いき将に魔の仏と作なりて我が心を悩まし乱すに非ずやと・・・世尊は実の道を説きたもうも波旬(魔)には此の事無し是を以て我は定めて知りぬ是れ魔の仏と作れるには非ずと我は欺網に堕せるが故に是れは魔の所為と...
仏教宗教
I. 思想雑感

フレイザーと迷信の問題

1 以前の投稿に続いて、フレイザーの問題について、もう少し考察してみたい。 たとえば『金枝篇』第一部第十七章において、彼は次のように述べている。 「王の在世中は火を燃やし続け、その死に際して火を消す慣習は、たとえ迷信に由来するものでないにしても、自然と迷信的な解釈へと導くだろう。ある出来事のしるしと...
宗教思想
V. キリスト教は外道か

キリスト教は外道か

1 古代インドには、六師外道という六人の思想家たちがいた。彼らの主張は互いに異なっていたが、みな一つの問題意識を共有していたと考えられる。それは、既存の道徳への懐疑である。古代の共同体に根差した古い道徳が信用を失い、破壊されようとしていた時期に、これらの思想家が現れ、道徳の意義を問い直したのである。...
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