自民党総裁選について

先日(2020/8/25)、安倍首相が辞意を表明したことで、自民党の総裁選挙が行われることになった。立候補者は菅氏、岸田氏、石破氏の三人で、すでに菅氏有利の情勢が固まっているという。

この三人の中でいえば、私は石破氏に首相になってほしいと思う。理由は二つあって、まず、地方の問題を真剣に考えてくれていること。次に、農林水産業に詳しいこと。

最近、魚が減っている。サンマは今年も不漁だし、年々水産資源を巡る状況は悪化しているように感じられる。原因は単純で、乱獲である。日本人が魚を取りすぎたせいで、日本近海から魚がいなくなってしまった。ゆえに、水産資源を回復させるためには、禁漁を行うしかない。政府が主導して漁獲量制限を設ける必要がある。

農林水産大臣などの経験がある石破氏であれば、この課題に取り組むことができるかもしれない。もちろん漁業に詳しいだけに、この問題の難しさに尻込みしてしまうかもしれない。だが、地域経済の活性化のためにも、農業・漁業の再生は不可欠である。資源回復が上手くいけば、漁業の収益性も改善するだろう。

ネット上では、彼の歴史認識に問題があるということで、あまり人気がないらしい。だが一日本人としては、歴史認識よりもサンマの方が大事である。毎年サンマが食べられるような国を作ってほしい。

少し大げさな話をすると、これからの政治は、自然との向き合い方を改めねばならない。人間と自然の関わりに焦点を当てた政治が必要とされる時代である。そしてそれは、地方と中央の関係を見直すことにもつながるだろう。

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