日本の平和

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現在の日本が平和なのは、東南アジアが独立しているからである。昔は、東南アジアはヨーロッパ諸国の植民地だった。そのため、宗主国の意思によって、そこで産出される資源の使い方が決定された。宗主国が日本に敵意を持つならば、日本への資源の輸出を差し止めることもできた。それが戦争のきっかけになりえたのである。

しかし、我々の戦争の結果として、東南アジアや東アジア諸国の独立は達成され、ヨーロッパ人による植民地体制は崩壊した。それによって東南アジアだけでなく、サウジアラビアやイランの石油も、その土地に住む人々の意思によって、処分することができるようになった。そのことが、日本の平和を支えているのである。

現代の日本人が平和を享受できているのは、かつて勇敢に戦った日本人のおかげである。我々は、そのことに感謝しなければならない。

ヨーロッパ人は基本的に、他人の迷惑を考えず、自分の利益のみを求める。そういう人々が世界を支配するならば、その社会は非常に不安定なものとなる。ゆえに、彼らの支配体制が崩壊したことで、この世界はより安定な状態へと移行したわけである。

しかしながら、この世界を不安定にさせうる要素がまだ残されている。西洋帝国主義の唯一の残党であるアメリカが、いまだに世界の秩序を乱し続けているのである。我々は彼らをおとなしくさせて、世界の平和を揺るぎないものにしなければならない。

2

大東亜戦争を植民地獲得のための戦争、覇道のための戦争だったと考える人間には、日本は敗北したと認識される。一方で、あの戦争を王道のための戦争、世界の平和のための戦争だったと考える人間には、日本は勝利したと認識される。

開戦の詔においても終戦の詔においても、天皇陛下は、世界の平和のためにやむなく戦争という手段に訴えたのだ、と仰せられている。にもかかわらず、あの戦争を侵略戦争だったと考える人間は、天皇陛下は嘘つきだった、と言っているに等しい。

なぜ、愛国者を自称する人間が、あの戦争を侵略戦争だったと考えているのか。なぜ日本は敗北したと考えているのか。なぜ陛下の御心が理解できないのか。

敗北は教訓である。それを敗北と認識すること自体が、一つの罰である。

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