III. 国語の教育はいかにあるべきか

III. 国語の教育はいかにあるべきか

『杜甫全詩訳注』を読んで

もしも日中戦争当時に三峡ダムが完成していたならば、日本軍は悠々と四川に攻め込むことができただろう。そして重慶を落とし巴蜀を平定することができれば、山西省の部隊と呼応して、西安に潜む共産党を挟撃することができたはずである。そうすれば毛沢東は西に逃げるしかなく、蘭州を通って西域に落ち延び、タクラマカン砂...
文化
III. 国語の教育はいかにあるべきか

ダライ・ラマとは何か

化身ラマとチベットの国力 ダライ・ラマがチベットの国家元首となったのがいつのことなのか、私は知らない。彼は観音菩薩の化身とされ、死後は別の人間に生まれ変わる。そして高僧たちがそれを見つけ出し、次の国家元首に据える。これが化身ラマと呼ばれる、チベットの政治制度である。 思うに、この制度が意味することは...
仏教思想
III. 国語の教育はいかにあるべきか

浄土真宗と飲酒

不飲酒戒 はじめに断っておくが、私は真宗の信徒ではないので、勝手なことを言わせていただく。そのつもりで読んでほしい。 浄土宗の教えは、念仏さえ唱えれば往生できるというものであり、徳を積まなくても果報が得られるということで、一般の人々の信仰を広く集めた。ところがこの教えを歪めて理解し、どうせ往生できる...
仏教
III. 国語の教育はいかにあるべきか

オリエント急行殺人事件

先日テレビで『オリエント急行殺人事件』を見た。ハリウッドスター揃い踏みの豪華な映画で、映像は迫力があった。原作は一度読んだことがあるのだが、内容を忘れていたので、純粋に映画を楽しむことができた。そして見終わったあとで、どうして内容を忘れていたのか理解した。つまらなかったからである。容疑者全員が犯人と...
文化
III. 国語の教育はいかにあるべきか

アルコール依存

近ごろ、元TOKIOの山口氏が飲酒運転で逮捕されたということで、アルコール依存症が関心を集めている。依存症の問題については、世間で正しい理解がなされているとは思えないので、私の意見を述べる。 まず、アルコール依存症は病気だという主張があるが、これは誤りである。アルコールを飲むから依存症になるのであっ...
社会
III. 国語の教育はいかにあるべきか

自殺に関して

最近、芸能人の自殺報道が相次いでいる。どうも不思議な感じがするのだが、何が起きているのだろうか。 一般的なことを言えば、私が常々感じているのは、命を大事にしすぎだということである。命が大事だと言えば言うほど、その息苦しさに耐えられなくなってしまう。生きていさえすればそれでよい、という言葉は、彼の人生...
政治社会
III. 国語の教育はいかにあるべきか

国立戒壇と政教分離

先日、YouTubeで中田敦彦の動画を見ていたら、公明党について面白い話をしていた。公明党はかつて国立戒壇の設立を主張していたが、憲法違反との指摘を受け、それを取り下げたのだという。このとき問題とされたのは、憲法20条の政教分離の原則である。仏教が宗教だとするならば、国立戒壇の設立は政教分離に反する...
仏教
III. 国語の教育はいかにあるべきか

正しい死に方

今回のコロナ騒動で明らかになったことは、現代人がいかに死を恐れているか、ということであろう。人間は必ず死ぬのだから、その時が来たら死ぬしかない。それが道理なのだが、その道理が分からない人間が大半であるらしい。 過激な言い方をすれば、新型コロナウイルスは高齢化の問題を解決してくれるだろう。高齢化とは、...
仏教文化
III. 国語の教育はいかにあるべきか

国語の教育はいかにあるべきか

最近、日本の子供たちの読解力が低下しているという。つまり、日本語の能力が低下しているということである。これを解消するために、学習指導要領が改定され、現代文が論理国語と文学国語に分けられる、というニュースがあった。 しかし、現代文をいくら改良しても無駄だろう。現在の学校教育に足りないのは、古典の授業で...
社会