環境問題

環境問題

SDGsと経済成長

二兎を追う者 SDGsは持続可能な発展をうたっている。発展とは経済成長のことであろう。経済成長を実現しつつ、社会問題を解決しようとする試みである。それが可能かどうかは分からないが、経済成長を前提としている点には注意しなければならない。 そもそも、なぜ経済成長が必要なのか。彼らは、社会問題を解決するた...
環境問題社会
原子力

プルトニウムの使い道

原子力技術の将来 現在、プルトニウムには二つの道しかない。爆弾にするか、捨てるかである。しかしながら、苦労して作ったプルトニウムをただで捨てるわけにはゆかない。ゆえに、爆弾にして役に立てたほうがよい、ということになる。核兵器の廃絶が進まないのは、このような「もったいない」精神が働くからである。 した...
原子力環境問題科学
仏教

三界の狂人

空海が言ったように、世間の人々はみな狂人である。それはどういうことだろうか。 因果律 簡単に言うと、仏の教えとは因果律である。これを聞くとみな、因果律くらいは知っているという顔をするのだが、全く理解できていない。世間の人は因果律というものを、物理現象を意味するものだと考えているが、それだけでなく、人...
仏教環境問題
IV. 恥の文化

人と獣の住み分け

国土の手入れ 最近赤とんぼを見なくなった。昔は秋になると、空を埋め尽くすほどの赤とんぼがやって来たものだが。彼らはどこに行ったのだろう。 トンボやメダカなど、日本の田園を象徴する動物たちが姿を消し、そして田園そのものも姿を消しつつある。新幹線に乗ったときに目につくのは、きれいに植えられた田んぼではな...
環境問題社会
環境問題

町に樹木は必要か

私は人間社会には疎いが、自然の移り変わりには割と敏感である。そういう人間にとって、年々日本から四季が失われてゆくことは、身を切られるように痛ましいことなのだが、日本人の誰一人これを気にしていないように見えるのは、非常に不思議なことである。 最近、私の住んでいる町では、暴風によって倒される恐れがあると...
環境問題
VII. 真珠湾の奇跡

競争よりも秩序を

私は、環境問題を解決するために世界人口を減らすべきだと考えている。問題はその方法である。 以前、移動の自由を制限することで人口を抑制できるのではないか、という話をしたが、それ以上に貿易の制限が有効かもしれない。具体的には食料品の貿易を制限し、各地域は基本的に自給自足の経済圏を作る。そうすれば、その地...
天皇環境問題社会
VI. 記号心理学

ウイルスと災害の時代

1 ウイルスとは何かといえば、DNAそのものである。膜に包まれたDNAがウイルスである。これがどのように発生したかというと、おそらく、もともと生き物のDNAだったものが、何かの拍子で外に飛び出して、ウイルスになったのだろう。 ウイルスは、生き物の体内にいるときには活動を行うが、体の外に出ると、結晶に...
新型ウイルス環境問題
V. キリスト教は外道か

グレタ現象

グレタ・トゥーンベリを批判する人は多いが、彼女の主張はだいたい正しい。ただ、彼女がどれだけ自分の発言に責任を持っているのか、という点は疑問と言えば疑問である。それは一種のパフォーマンスに見えなくもない。 問題は、彼女の主張を現実のものとするために、どんな手段が必要とされるのか、ということを、彼女が理...
政治環境問題
III. 忠と孝

人口爆発と気候変動

1 地球温暖化は人類共通の課題である。 では、温暖化を食い止めるために、我々は何をすればよいか。二酸化炭素を排出しない技術として、たとえば、クリーンエネルギーや電気自動車など、様々な製品が実用化されている。これらの新技術によって、温暖化を止めることはできるのだろうか。 おそらく不十分である。いくら新...
環境問題
III. 忠と孝

忠と孝

1 中国人にとって最も大切な徳目は、孝である。孝とは親孝行のことであり、親に仕える、親を大切にするということである。 ところが日本では、孝は二番目にくる。日本人にとって一番の徳は、忠である。忠とは忠誠であり、主に仕えるということであり、主従関係のことである。これは日本独特の文化であって、そもそも中国...
中国歴史環境問題