このHPについて

主に社会問題や歴史に関する論考を掲載しています。新着記事を除いて、すべての論考をメニューバーからアクセスできるようにしてあります。


はじめに読んでいただきたいのは、「現代の諸問題」です。この論考は三部に分かれており、それぞれ現在、過去、未来に関する問題を扱っています。

現在の部は、地球温暖化や原子力、宗教に関する議論から構成されています。これらの問題を解決するための方法が示されますが、それは十分とは言えません。ある問題を解決するためには、その問題の起源を探る必要があります。そのために、我々は人類の過去を振り返らなければなりません。

そこで、過去の部では歴史に関する議論が行われます。ここでは特に、太平洋戦争に焦点が当てられます。この戦争は様々な理由から真相がゆがめられ、正確な姿を描き出すことが非常に困難になっています。そこで基本的な問題を整理し、諸事象の因果関係を追うことで、戦争の全体像を明らかにすることが必要になります。その試みがどのような結論を導くのか、確かめてみてください。

最後に未来の部では、人類の未来というよりは、個人の未来について議論が行われます。つまり、死後の世界に関してです。それに伴い、宗教の問題が議論されます。


「現代の諸問題」は、太平洋戦争の歴史を扱いました。それは、日本とアメリカの関係史と言うこともできます。しかし日本にとっては、アメリカと同じくらいに中国との関係も重要です。したがって日本と中国の関係史を考えなければ、日本の歴史について、ひいては世界の歴史について正確な理解を得ることはできません。そこで「東アジアの歴史と未来」では、日本と中国の関係に焦点を当てて、歴史を振り返ることになります。

「東アジア」も三部に分かれていますが、それぞれが独立した構成になっています。まず歴史の部では、中国の起源から話を説き起こします。日本と中国の歴史は密接に関わっているため、中国の起源について考えることが、そのまま日本の起源を理解することにつながります。その後は基本的に近代以降の歴史に関して議論が行われ、大東亜戦争の経緯と結果について考察が加えられます。
 用語の使い方について注意しておきます。大東亜戦争と太平洋戦争のどちらの呼び方が正しいのか、ということがよく議論されます。しかし、この二つの言葉はニュアンスが微妙に違うため、どちらが正しいと言うことはできないと思います。私は適宜、両者を使い分けています。

次に思想の部では、ヨーロッパの近代科学・哲学に対して批判が加えられます。ここで主に批判の対象とされるのは、マルクスとダーウィン、そしてアリストテレスです。とくにマルクス批判の中で、貨幣の非実在という考えが示されます。これは非常に重要な考え方なので、是非読んでみてください。

最後に中国の部では、歴史の部では語り切れなかった中国の話題が取り上げられます。ここでは、日本と中国の文化の違いや意識の違い、また日本だけでなく、アメリカと中国の文化比較も含めて議論が行われます。そのような文化の違いが過去にどのような事態を招き、今後どのような問題を起こしうるのか、ということが考察の対象となります。


小論集1,2,3は、基本的に書いた順番に並べてあります。時事問題を含めて、気になることをその都度書き溜めていったものなので、様々な話題が交互に現れ、脈絡がないように思われるかもしれません。しかし思考の流れを追うことができるように、あえて順番通りに掲載しています。これらの論考は「諸問題」や「東アジア」と比べると、はっきりした構成を持っていません。なので、好きなところから読んでもらって構いません。

また、HP上で記事が公開された日付と、その記事が書かれた時点は必ずしも一致しません。記事が順番通りに並ぶように、日付を操作しています。このHPを公開したのは2020/3/7です。


「現代語訳大智度論」は、このHPに掲載されている記事の中で最も古いものです。私が言いたいことはすべて、大智度論の中に記されています。したがって、私の仕事の価値は、この翻訳の出来如何によって判断されることになるでしょう。まだ記事数は少ないですが、これから充実させる予定です。


「論文」は論文集です。「原子論批判」は物理学、とくに量子力学に関する論文です。私自身、大学で物理学を学び、大学院の物理学専攻に進んだ人間なので、この論文は非常に専門的な内容になっています。少なくとも学部卒業程度の知識が必要だと思います。量子力学の基礎を批判する内容になっているので、是非専門家の方に読んでいただきたいと思います。

「目的因とは何か」は「原子論批判」の内容を踏まえたうえで、原子によらない科学のあり方を問う論文になっています。我々はいま、原子の存在を当たり前のこととして受け取っています。そうであるがゆえに、原子がないとしたならば、この世界をどのように理解すればよいのか、全く分かっていません。「原子論批判」はタイトルから明らかなように、原子の存在を否定する内容になっていますが、その考察をさらに深めるために、この論文が書かれました。原子の問題と目的因がどう関係するのか、確かめてみてください。

「精神の本質」は、人間精神をどう理解するべきか、という問題に対する答えを示したものです。上記の二つの論文と合わせて、私の科学研究の集大成になっています。この論文の中で、意味ニューロンの仮説が提示されます。人間の思考や言語を含めたあらゆる精神活動を、この仮説によって理解することが可能になります。これは最も包括的かつ強力な科学理論だと言えるでしょう。

これら三篇の論文は「papers」に英訳が掲載されています。必要な方は参照してください。

最後の論文は「空の論証」です。これは仏教の根本理念である空を、現代の学問の系譜の中に位置づけるものです。私の仕事はすべて、仏の言葉を、現代の人々に理解できるように翻訳することを目的としています。それを最も直接的に表現したのが、この論文です。

基本的な道筋としては、龍樹の中論の論理を用いて、アリストテレスの学説を批判し、論破しています。それによって、西洋思想に対する仏教の優位が明らかになります。私の仕事全体を理論的に基礎づける論文だと言えます。


以上が、このHPの簡単な紹介です。今日(2020/6/14)ようやく、書き溜めていた論考を編集し公開し終えたので、簡単に紹介文を書きました。今後も時々、紹介文を書いていきたいと思います。

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