過去の文章

I. ウイルスの進化論

新型コロナ問題の最終的解決

イギリスの変異型ウイルスに対して、既存のワクチンの有効性が弱まる可能性が指摘されている。そこでアストラゼネカ等の製薬会社は、変異株に対応できるワクチンの開発を急いでいるという。これがイタチごっこになることは、冷静に考えれば分かる。 ワクチンの接種者が増えるほど、ウイルスに対する淘汰圧が強まり、ワクチ...
新型ウイルス
記事紹介

私の履歴書

あまり自分語りは得意ではないのだが、この辺で一度自己紹介をしておきたい。 大学院時代 私はむかし大学で物理学をやっていた。といっても、修士号をとったあと博士課程で退学しているから、研究職だったわけではない。私が大学院で研究していたテーマは量子ホール効果であった。これがすこぶる面白く、とてつもなく美し...
記事紹介
IV. 恥の文化

輪廻と主体性

宿業という言葉がある。前世の行いによって、今世における自分の状況が決定される、という考えである。貧乏な人は、前世で泥棒をしたからそうなったとか、飢餓に苦しむ人は、前世で食べ物を粗末にしたのだ、とか言われる。こういった話にどんな意味があるのだろうか。 ここにあるのは絶対的な主体性である。自分が置かれて...
仏教
IV. 東京裁判とアジアの開放

インパール作戦

1.背景 インパール作戦について、少し考えてみたい。大東亜戦争末期に行われたこの作戦は、史上最悪の作戦とも呼ばれ、日本軍が無残な敗北を喫した戦闘として記憶されている。 この作戦の背景を考えてみると、たとえば、大東亜会議にチャンドラ・ボースが参加したことからも分かるように、インドの開放が大きな目標とし...
大東亜戦争歴史
I. ウイルスの進化論

新型コロナ第三波と出口戦略

冬になって新型コロナの感染者が増えてきたので、またぞろ医者たちが騒ぎ出している。少し前まではQuality Of Lifeが大事だと言っていたのに、いまは人命第一に逆戻りである。感染予防のために経済活動を止めた場合、多くの人のQOLが低下することになると思うのだが、そんなことは歯牙にもかけない。人命...
新型ウイルス
VII. 人種差別概説

日本人と差別

人種は目に見えない 以前の記事で、日本には人種差別は存在しない、という話をした。なぜかというと、日本人は人種という観念に馴染みがないからである。 たとえばアメリカでは、その人の数世代前までさかのぼって、何十分の一かでも黒人の血が混じっていれば、その人は黒人だ、と判断されることがある。日本人からすると...
天皇社会
IV. 恥の文化

ポスト・トゥルース

最近はフェイクニュースが流行っていて、人々は、どうすればだまされずにすむか、ということに興味を抱いている。また、ポスト・トゥルースという言葉もあって、もはや真実など必要ない、と考える人もいる。 だが、人間社会にフィクションが蔓延しているのは、いまに始まったことではなく、歴史の始まりから、人はフィクシ...
仏教
IV. 恥の文化

日本の思想

親鸞 日本には思想がないとか哲学がない、と言われることがある。中国には諸子百家があり、哲学や思想はたくさんある。インドにも六派哲学のような学問の伝統があり、体系的な思想の宝庫と言える。では、日本はどうか。日本には思想家がいるのか、哲学者がいるのか。 そういう人物の名前を挙げようとしても、なかなか出て...
思想
VI. ジェンダー論

物語と理念(『鬼滅の刃』感想3)

『鬼滅の刃』ブームもそろそろ落ち着いてきたので、今のうちに書いておく。この作品はよくできている。語り口が丁寧で、誰が見ても楽しめる王道の少年漫画になっている。ただ、中身が空っぽである。 たとえば『半沢直樹』には、核となる理念がある。社会はこうあるべきだとか、人はこうあるべきだ、という理想があるので、...
アニメーションジェンダー文化
I. ウイルスの進化論

新型ウイルスのワクチンについて

アメリカの製薬会社が、新型コロナウイルスのワクチン開発に成功したという。近いうちに認可を受けて、使用が開始されるらしい。これが問題解決の糸口になるだろうか。 このウイルスは世界中でパンデミックを引き起こしているので、これを終わらせるためには、世界中にワクチンを普及させる必要があると思う。先進国だけで...
新型ウイルス