II. アニメーションと日本語の感性

II. アニメーションと日本語の感性

アニメーションと日本語の感性

1 私はこれまで、たびたびアニメーションについて触れてきた。それはもちろん、私が好きだからというのもあるが、アニメーションを通して、日本的な感性を復活させようという狙いもある。 パラパラ漫画などを描いたことのある人ならわかると思うが、アニメーションを作ろうとするとき、どの瞬間を切り取るか、ということ...
アニメーション文化
II. アニメーションと日本語の感性

ロボットと人体

1 人間型のロボットを動かすためには、関節部分にモーターを取り付ける必要がある。基本的には、一つの関節に一つのモーターを取り付ければ、関節を制御することは可能である。しかし、人間の体についている筋肉の数は、それよりもずっと多い。一つの関節に対して、三つも四つも筋肉がついているのである。 モーターは、...
アニメーション科学
II. アニメーションと日本語の感性

京都アニメーションと動画工房

1 京都アニメーションは、三次元を意識したアニメーション制作をしていたと思う。それは立体的というより、カメラを意識した画作りと言うべきだろう。 京アニは演出がうまい。床に反射した光や、カメラのレンズでぼやけた光など、様々な表情の光を丁寧に描く。そして光を描くということは、空間を描くということである。...
アニメーション
II. アニメーションと日本語の感性

『西遊記』と『ベルセルク』

私は西遊記が好きで、漫画では諸星大二郎の『西遊妖猿伝』が大好きである。 私は、西遊記で一番重要なキャラクターは沙悟浄だと思う。悟空と八戒はアクが強く、この二人だけだと収まりがよくない。悟浄が加わって三人になることで、ようやく旅の仲間としてまとまりが出てくる。『妖猿伝』でも、悟浄が出てくる大唐編の終盤...
文化