亜米利加物語

亜米利加物語

『亜米利加物語』の販売を開始しました

Amazonで『亜米利加物語』の販売を開始しました。 本サイトの掲載分に修正を加えた完全版です。いまは電子書籍のみの販売ですが、近日中にペーパーバックの販売を開始する予定です。是非お買い求めください。 なお、書籍の販売に伴い、本サイトにおける「亜米利加物語」の公開は一部を除いて中止させていただきます...
亜米利加物語

真珠湾事件直前のアメリカ軍の戦略について

『続・亜米利加物語』がようやく完結した。読み返してみて、ちょっと書き漏らしたことがあったので、補足しておきたいと思う。 それは真珠湾事件の背景についてである。この事件は突発的に起きたものではなく、日米両政府・両軍の政治的・戦略的駆け引きの末に実現した一大スペクタクルであり、その詳細を明らかにすること...
大東亜戦争歴史軍事
亜米利加物語

続・亜米利加物語<参考文献>

(0)全体 伊藤正徳『帝国陸軍の最後』全五巻、角川書店、1973 注)太平洋戦争を扱った戦記文学の最高傑作にして、本シリーズのネタ本。昔の本なので、正確さに若干の疑問は残るが、臨場感あふれる描写に引き込まれる。とても面白いので、是非読んでほしい。 伊藤正徳『連合艦隊の最後』光人社、1993太平洋戦争...
大東亜戦争歴史
亜米利加物語

亜米利加物語・補遺

1. 絶対戦争 戦略家クラウセヴィッツによれば、戦争は必ず「絶対戦争」に帰着する。純粋な戦争は、敵を皆殺しにするまで終わらないものである。あるいは、自国の力が尽きるまで戦いは続く。これが、ヨーロッパ人の戦争に対する観念である。 絶対戦争は、目的のない戦争と言ってもいい。仮に、何らかの目的をもって戦争...
大東亜戦争歴史
亜米利加物語

亜米利加物語 第四回

11 南方作戦における日本の意志ははっきりしており、その目的は資源の確保であった。まず資源地帯であるインドネシアを占領し、次に、インドネシアと日本を結ぶ航路を確保するために、マレー、フィリピンを無力化した。最後に、連合国の侵攻拠点となりうるビルマを占領し、資源地帯の安全を図った。これらはすべて日本の...
大東亜戦争歴史
亜米利加物語

亜米利加物語 第三回

9. フィリピン作戦 アメリカ領フィリピンは、アメリカの極東における軍事拠点となっていたので、蘭印で産出された石油を日本まで安全に運ぶためには、この米軍拠点を潰しておかねばならなかった。かくしてフィリピン作戦が実行されたのである。 攻略の壁となったのは、アメリカ極東空軍の有する爆撃部隊であった。当時...
大東亜戦争歴史
亜米利加物語

亜米利加物語 第二回

7. マレー作戦 さて、戦場に戻ろう。日本軍は真珠湾攻撃と同時に、イギリス領マレー、アメリカ領フィリピン等の攻略を開始した。これらを総称して南方作戦と呼ぶ。 開戦に先立って、日本はフランス領インドシナを占領していた。というのも、当時フランスはドイツに占領されており、ドイツと同盟関係にあった日本は、武...
大東亜戦争歴史
亜米利加物語

亜米利加物語 第一回

祇園精舎の鐘の声諸行無常の響あり沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす 奢れる人は久しからずただ春の夜の夢のごとし猛き者もついには滅びぬひとえに風の前の塵に同じ 1 ここに一人の男がいた。彼は大勢のみすぼらしい男女を引き連れ、一路北に向かっていた。エジプトで迫害を受けていた人々を救うために、その先導...
大東亜戦争歴史