アルコール依存

近ごろ、元TOKIOの山口氏が飲酒運転で逮捕されたということで、アルコール依存症が関心を集めている。依存症の問題については、世間で正しい理解がなされているとは思えないので、私の意見を述べる。

まず、アルコール依存症は病気だという主張があるが、これは誤りである。アルコールを飲むから依存症になるのであって、飲まなければ依存症にはならない。つまり、そもそも酒を飲んでいること自体が問題である。

アルコール依存症とアルコール嗜好との間に本質的な区別はない。アルコール依存症は病気だという主張は、依存症にならない程度であれば飲んでもよいということであり、そのような考え方こそが問題である。依存症であるか否かに関わらず、すべての人間は酒を飲むべきではない。アルコール依存症が病気なのではなく、アルコールそのものが毒である。


そうは言っても世間では、酒は大人のたしなみだと考えられているし、酒の席に付き合わされることもある。本当かどうかは知らないが、近世武士の家庭では、酒に酔ってもおかしな振る舞いをしないように、酒の訓練をしていたそうである。

酒を飲むと人と打ち解けられるので、世間では重宝されているが、一方で酒の席で失態を犯すことは、あってはならないことである。そこで、酒を飲むときのルールが武士の社会にはあったようで、べろべろになるまで飲むことはありえなかったらしい。酒の危険性が分かっていたからこそ、節度を持って飲んでいたのだろう。

それと比べて、現代人の酒の飲み方は野放図に過ぎる。一度考え直してみるべきだろう。もちろん飲まないのが一番よいのだが。

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