中台問題の解決策

中国共産党は、台湾の併合を党是としており、いまでも台湾への野心を公に表明している。そのためなら武力行使をも辞さない構えだという。なぜ彼らは、これほどまでに台湾にこだわるのか。共産党は中国国内を完全に支配できているのに、これ以上何を望むのか、と不思議に思う人もいるだろう。

それは結局、統治の正統性の問題に行き着く。辛亥革命の後に、大清皇帝から禅譲を受けたのは中華民国政府であり、その意味で、台湾の民国政府こそが、中国の正統な王朝であると言える。歴史的な観点からすれば、中国共産党は王朝の簒奪者にすぎず、中華イデオロギーの認める正当な支配者とはなりえないのである。そこで、政権の正統性を確保するために、中華民国政府を滅ぼし、名実ともに中国の支配者たる地位を確立することが、共産党の悲願となっている。そういう政治イデオロギーに関する問題であるため、中国も台湾も、態度を和らげることができない。

この問題を解決するためにはどうすればよいか。私が考えるに、中華民国の総統が、大清皇帝から受け継いだ中国皇帝の位を、日本の天皇に譲り渡せばよい。そうして、日本の天皇が中国の皇帝を兼ねるようになれば、中国共産党は、台湾だけでなく、日本をも征服しなければならないことになる。そうなれば、彼らもおいそれとは手出しができなくなるだろう。

いま中国には皇帝がおらず、台湾にもいない。しかし日本には天子様がいらっしゃるので、日本の天子様こそが、アジア全体の天子様であることになる。これが最も自然な解決であろう。

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