IV. 東京裁判とアジアの開放

IV. 東京裁判とアジアの開放

インパール作戦

1.背景 インパール作戦について、少し考えてみたい。大東亜戦争末期に行われたこの作戦は、史上最悪の作戦とも呼ばれ、日本軍が無残な敗北を喫した戦闘として記憶されている。 この作戦の背景を考えてみると、たとえば、大東亜会議にチャンドラ・ボースが参加したことからも分かるように、インドの開放が大きな目標とし...
大東亜戦争歴史
IV. 東京裁判とアジアの開放

アメリカ大統領選に寄せて

アメリカは土地が広く、資源が豊富で、農業も工業も盛んである。ゆえに、他国と関わらずとも、アメリカだけで自活ができる。そのため国民は、アメリカの利益を追求するために、他国の政治に関わる必要はない、と昔から考えてきた。いわゆるモンロー主義や孤立主義である。トランプの主張するアメリカ・ファーストは、アメリ...
大東亜戦争政治
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シビリアンコントロール

戦争はいつも思いがけない形で始まる。以前にも書いたことだが、私は、真珠湾事件はアメリカの陰謀だったと考えている。だが、ただの囮作戦だったとは思えない。おそらくアメリカは、日本海軍と艦隊決戦を行うつもりだった。 アメリカ政府は真珠湾に太平洋艦隊の主力を集め、決戦の準備を整えていた。そこに空母がいなかっ...
軍事
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三光作戦

日中戦争や太平洋戦争に関して、歴史認識の問題が絶えない。それはなぜかというと、いまだ歴史的な事実が明らかにされているとは言えないからである。東京裁判は、本来ならば、戦争に関する事実を明らかにするべきものであった。だが実際には、客観的な調査がなされたとは言い難い。 東京裁判の最大の問題は、反対尋問が行...
大東亜戦争歴史
IV. 東京裁判とアジアの開放

ハル・ノート

以前、太平洋戦争の開戦に際して、アメリカの外交政策にミスがあった、という話をした(東京裁判とアジアの開放)。ここではその続きをしたいと思う。 いわゆるハル・ノートにおいて、アメリカ政府は、日本政府に対して中国からの全面撤兵を要求している。それは、この要求をのまなければ、日本との交渉には応じない、とい...
大東亜戦争歴史
IV. 東京裁判とアジアの開放

東京裁判とアジアの開放

1 大東亜戦争は自衛戦争だったのか 大東亜戦争が日本の自存自衛のための戦争だった、という主張が虚偽であるとはどういうことだろうか。このような主張を行う人は、実際には何を主張しているのだろうか。 彼は、日本政府が開戦に踏み切った理由は、本当は自存自衛ではなかったにもかかわらず、真の目的を隠すために、あ...
大東亜戦争歴史
IV. 東京裁判とアジアの開放

中台問題の解決策

中国共産党は、台湾の併合を党是としており、いまでも台湾への野心を公に表明している。そのためなら武力行使をも辞さない構えだという。なぜ彼らは、これほどまでに台湾にこだわるのか。共産党は中国国内を完全に支配できているのに、これ以上何を望むのか、と不思議に思う人もいるだろう。 それは結局、統治の正統性の問...
中国天皇政治
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どうすれば戦争責任を果たせるのか

「歴史修正主義について」の中で、保守とリベラル双方の歴史認識に問題があることを指摘した。とくにリベラル側に深刻な問題があると思うので、ここではそのことを議論したい。前回の続きとして読んでほしい。 リベラルの問題点は、人命は何よりも尊い、という信念であろう。この信念にとらわれて、彼らは思考停止に陥って...
大東亜戦争歴史
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歴史修正主義について

歴史修正主義、という言葉が独り歩きしている。これは本来、チャールズ・ビアードのような歴史家に対して与えられた名前である。 ビアードは1874年生まれのアメリカ人で、歴史学者兼政治学者である。関東大震災後の日本に来て、東京の復興計画に携わったことでも知られている。どうして彼の仕事が歴史修正主義と呼ばれ...
歴史