原爆投下

一九四五年八月、広島と長崎に原子爆弾が投下されました。

この出来事は、現在の世界にどのような影響を及ぼしているでしょうか。

現在の世界において、核の抑止力が機能しているのは、アメリカが核兵器を恐れているからです。アメリカは、核保有国に対して脅威を感じています。そのため、ある国が核兵器を保有したならば、その国は、アメリカに対して優位に立つことができます。つまり、核の抑止力とは、アメリカに対する抑止力を意味しています。

では、どうして彼らは、それほどまでに核兵器を恐れるのでしょうか。

アメリカは、彼らにとっての敵が、核兵器を先制使用する可能性がある、と考えています。なぜなら自分自身が、過去に一度それをやっているからです。アメリカ自身の過去の行動が、核の先制使用の可能性を証明しています。したがって、自国による核兵器の使用を正当化し続ける限り、彼らは核の恐怖から逃れることができません。

しかし、もしもアメリカが、日本への原爆投下を誤りであったと認めるならば、彼らにはもはや、核を恐れる理由はなくなるでしょう。アメリカは堂々と、核の先制使用は不正行為である、と宣言できます。そうなれば、世界はようやく、この異常な事態から解放されることになります。

アメリカが謝れば、日本は許すでしょう。

アメリカ人に足りないのは、自分の非を認める勇気です。

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