歴史

IV. 東京裁判とアジアの開放

どうすれば戦争責任を果たせるのか

「歴史修正主義について」の中で、保守とリベラル双方の歴史認識に問題があることを指摘した。とくにリベラル側に深刻な問題があると思うので、ここではそのことを議論したい。前回の続きとして読んでほしい。リベラルの問題点は、人命は何よりも尊い、という信念であろう。この信念にとらわれて、彼らは思考停止に陥ってし...
大東亜戦争歴史
IV. 東京裁判とアジアの開放

歴史修正主義について

歴史修正主義、という言葉が独り歩きしている。これは本来、チャールズ・ビアードのような歴史家に対して与えられた名前である。ビアードは1874年生まれのアメリカ人で、歴史学者兼政治学者である。関東大震災後の日本に来て、東京の復興計画に携わったことでも知られている。どうして彼の仕事が歴史修正主義と呼ばれて...
歴史
III. 漢字による平和

農村の過疎化と江戸身分制

1物理学をやっていた私が仏教に手を出したと言うと、そうやって色々なものをつまみ食いするよりは、一つのものを突き詰めたほうがよい、と訳知り顔で言われることがある。だが、一つの道を究めると、それは自然と別の道につながっているものである。終着点から見返せば、すべての道が一つであることが分かる。そこに区別を...
歴史社会経済
III. 漢字による平和

日米安保を放棄せよ

東アジアの平和のためには、日米同盟の解消が必要である。現在中国が活発に膨張政策を進めているのは、アメリカに対抗するためである。つまり、反アメリカということが、中国にとって錦の御旗になっている。ゆえに、アジアからアメリカを追い出すことが、中国に対する最良の牽制になりうる。方法は簡単で、我々は日米安保を...
政治歴史
III. 漢字による平和

戦争の非人道性と七三一について

七三一部隊について、少し思ったことがあるので記しておきたい。毎年この時期になると戦争の話が多くなるので、自然と思いがそちらの方へ漂ってしまう。左翼の人は七三一部隊を糾弾し、右翼の人はでっち上げだと言い張るが、私はどちらにもうんざりしている。彼らが人体実験を行ったのは事実なので、右翼の主張は間違いであ...
大東亜戦争歴史
I. 思想雑感

思想雑感1

1日本人の思考の型は、中国よりもインドに似ていると思う。昔から日本人は、仏教の吸収に熱心で、中国文化の受容はかなり遅れていた。もちろん、政治制度や生活習慣などは、中国を参考にすることが多かった。しかし思想の点からいうと、朱子学や儒学の研究が盛んになるのは江戸期以降で、それ以前は仏教の学者が多かったと...
思想歴史
VII. 真珠湾の奇跡

国際連盟と国際連合

1現在の米中対立の構図は、かつて日本が望んだものに近い。二十世紀初頭、アメリカは中国に対する野心を隠さなかった。門戸開放制限に始まりレンドリース法に至る流れは、アメリカが中国に対する影響力を拡大しようとした、その努力の結果だと言える。列強の植民地獲得競争に遅れてやって来たアメリカは、まだ植民地化され...
大東亜戦争歴史
VII. 真珠湾の奇跡

アジア侵略という欺瞞

日本軍がアジアを侵略したというのは、一種の詭弁である。たとえば、日本軍はビルマに侵攻したが、そこで彼らが戦ったのは大英帝国のビルマ軍であって、ビルマ人の軍隊ではない。そもそも当時のビルマには、ビルマ人によるビルマ人の国家は存在せず、ビルマの主権者は英国王であった。そのビルマに侵攻した日本軍はやはり英...
大東亜戦争歴史
VII. 真珠湾の奇跡

満洲事変概説

世間には、満洲国について様々な誤解があるようなので、改めて説明しておきたい。ある人は、満洲事変は侵略戦争だった、と言う。では、それは誰に対する侵略だったのか。日本軍は、中国人を侵略したのだろうか。しかし、満洲はいつから中国人のものになったのか。そもそも、満洲が中国王朝の版図に組み入れられたことは、前...
歴史満洲
VII. 真珠湾の奇跡

韓国人の正義

安重根を調べていて面白いのは、彼の裁判の記録である。彼は日本で裁かれたが、そこで伊藤の罪を数え上げている。伊藤が私利私欲のために韓国を侵略したとか、天皇陛下をだまして日本の政治をゆがめたとか、そういったことを述べ立てたあとで最後に、伊藤さんは孝明天皇を暗殺した、と発言した。これで法廷は大騒ぎである。...
歴史