歴史

I. 歴史論集

アメリカの参戦

1 どうしてアメリカは第二次大戦に参加したのか、ということは、現代史における一つの謎である。当時アメリカは中立を宣言しており、戦争に参加する理由はないように思えた。ナチスドイツとの関係も悪くはなく、ヒトラーはむしろアメリカとの戦争を避けようとしていた。また、アメリカ国民も戦争に反対しており、自国が中...
大東亜戦争歴史
I. 歴史論集

大東亜戦争の真意

1 大東亜戦争は、日本の侵略戦争だったと考える向きがある。たとえば、日本軍はビルマを占領し、日本による支配体制を確立しようとした。それが、日本の植民地支配の意図を証明している、という意見がありうるだろう。 しかし、もしも日本軍が、ビルマからイギリス軍を排除した後に、ビルマの防衛態勢を整えなかったとし...
大東亜戦争歴史
I. 歴史論集

歴史とは何か

1 歴史に「もしも」は禁物だとよく言われるが、それは間違いである。ある個人や組織が、なぜその行為を行ったのか、ということは、もしもその行為を行わなかったならばどうなっていたか、ということを考えることなしに、理解することはできない。 たとえば、一九一〇年に日本は韓国を併合したが、それはどうしてだろうか...
大東亜戦争歴史
I. 歴史論集

世界最終戦争

1 アメリカが戦争を始めるときには、一定のパターンがある。太平洋戦争の場合、真珠湾に攻撃を受けてから、日本に宣戦を布告した。アフガニスタン紛争は、九・一一に対する報復として始まった。アメリカはいつも、一度敵の攻撃を受けてから、それに反撃するという形で戦争を始めている。たしか米墨戦争でも、同じような経...
政治歴史軍事
I. 歴史論集

満洲事変の軍事思想

1 満洲事変の意義について、もう少し述べてみたい。 満洲事変を起こしたとき、石原莞爾の頭の中にあったのは、ナポレオン戦争であった。ナポレオンはフランスの将軍であったが、彼一代でヨーロッパ大陸をほとんど統一してしまった。その後、ナポレオンが勝負を挑もうとしたのは、イギリスであった。大陸封鎖を行ってヨー...
歴史満洲
I. 歴史論集

中国の近代化

私は、近代化に必要な要素は二つあると思う。 一つ目は、国民意識である。我々は〇〇国民である、という意識を持った人々の集合が、近代国家である。そして建前上は、彼らが国家の主権者であることになっている。 二つ目は、都市文明化である。近代化とは、人口が都市に集中する過程である。都市が農村から人口を吸い上げ...
中国歴史満洲
I. 歴史論集

中国語について

1 旧約聖書に、バベルの塔という話がある。 むかし人々は、天まで届く塔を作ろうとした。塔は途中まで出来上がったが、その不遜な行いが神の怒りに触れ、完成する前に壊されてしまった。さらに神は、二度と塔が作れないように、人々が使う言葉を乱した。互いに言葉が通じなくなった人々は、協力することができなくなり、...
中国歴史
II. 過去の再認識

ルーズベルトの罪状

1 ここでは、ルーズベルト大統領の戦争責任について、さらに詳細に追及を行います。 1.1 まず、アメリカ政府が、日米開戦以前に、日本の外務省が使用していた暗号を解読していた、ということを事実として認めます。そうすると問題は、果たしてアメリカ政府は、彼らが入手した情報から、日本軍の奇襲攻撃を予想できた...
大東亜戦争歴史
II. 過去の再認識

目的の追究

1 太平洋戦争はなぜ起きたのか 我々はこれから、日米戦争の原因について考察を行いたいと思います。原因とは、なぜ戦争が始められたのか、という理由であり、つまり戦争の目的です。ここでは特に、アメリカ側の戦争目的に焦点を当てたいと思います。 1.1 日米開戦前夜のアメリカ外交 まず、次のことを確認しておく...
大東亜戦争歴史
II. 過去の再認識

天皇の役割

1 日本人は、アメリカ人に対して借りがあります。 終戦の後、アメリカには、天皇を殺すこともできました。しかし彼らは、天皇を見逃しました。日本人にとっては、これ以上に大きな恩はありません。 おそらく、天皇が処刑されていたならば、日本の復興はありえなかったでしょう。戦争が終わった後も、しばらくの間はひど...
政治歴史