V. キリスト教は外道か

グレタ現象

グレタ・トゥーンベリを批判する人は多いが、彼女の主張はだいたい正しい。ただ、彼女がどれだけ自分の発言に責任を持っているのか、という点は疑問と言えば疑問である。それは一種のパフォーマンスに見えなくもない。問題は、彼女の主張を現実のものとするために、どんな手段が必要とされるのか、ということを、彼女が理解...
政治環境問題
V. キリスト教は外道か

キリスト教は外道か

1古代インドには、六師外道という六人の思想家たちがいた。彼らの主張は互いに異なっていたが、みな一つの問題意識を共有していたと考えられる。それは、既存の道徳への懐疑である。古代の共同体に根差した古い道徳が信用を失い、破壊されようとしていた時期に、これらの思想家が現れ、道徳の意義を問い直したのである。お...
仏教宗教思想
V. キリスト教は外道か

世界の江戸化

1東京都知事は、感染症対策のために密を避けるべきだと言っている。だが、東京という都市そのものが三密である。東京がなくなれば、それが最大の感染症対策になるだろう。我々は、都市の人口を減らすべきである。都市の人口密度を減らし、地方の人口を増やすことによって、大都市で災害が起きても、社会の機能を維持できる...
政治歴史
IV. 新型ウイルスについて

人間はウイルスである

1ウイルスには、異なった種の間を移動する力がある。ふつう寄生生物は、決まった宿主にしか寄生しない。寄生生物の形態が、ある生物に寄生するのに適した形になっているからである。なので、他の生き物に寄生しても、上手くいかないことが多い。しかし、ヒトに感染するウイルスは、たいてい他の動物からもたらされるもので...
新型ウイルス科学
IV. 新型ウイルスについて

ウイルスの弱毒化

1ウイルスの大きさは大体100nmで、人間の約一千万分の一である。地球の大きさは大体10,000kmで、人間の約一千万倍である。つまり、ウイルスにとっての人間は、人間にとっての地球のようなものである。ウイルスは人間の中で生活し、繁殖する。それが人体に有害な作用を及ぼし、結果として人間を殺してしまうこ...
新型ウイルス社会
IV. 新型ウイルスについて

ウイルスの生態系

現在は、世界中の国で海外渡航が禁止されており、それぞれの国の中で、ウイルスは閉じ込められている状態である。このような状況では、ウイルスのガラパゴス化が進み、それぞれのウイルスは独自に進化することになる。北海道で感染のピークが二回あったということは、一度目のウイルスで作られた抗体が、二度目のウイルスに...
新型ウイルス科学
IV. 新型ウイルスについて

新型ウイルスについて(5)

1新型ウイルスに関して、人命と経済とどっちが大事なのか、という問いを発する人がいる。しかし、それはナンセンスである。たとえば、あなたが着ている服を作ったのは誰なのか、あなたは知っているだろうか。服を作る過程について考えると、まず綿花を栽培する農家がいる。それを収穫して糸を紡ぎ、布を織る人がいる。その...
新型ウイルス科学
IV. 新型ウイルスについて

新型ウイルスについて(4)

1人間の免疫系は、顔認証のような働きをする。新しいウイルスが体内に入ってきたときに、免疫系はそのウイルスの顔を記憶する。そして、次に同じ顔のウイルスが侵入してきたときに、そのウイルスを選択的に排除できるようになる。しかし、初めのウイルスと二回目のウイルスは、同じものではない。人間の体内に侵入したウイ...
新型ウイルス社会科学
IV. 新型ウイルスについて

新型ウイルスについて(3)

新型コロナウイルスの再感染が最近話題になっている。今回のウイルスは、一度治癒した者も再び罹患することがあるのだという。それは、抗体が十分に機能しないせいだとか、ウイルスが変異しているせいだとか言われている。ウイルスの性質がまだよく分かっていないので、様々な憶測が飛び交っているようである。おそらく新型...
新型ウイルス科学
IV. 新型ウイルスについて

医術の目的

医者の仕事とは何か。医者には、人間の命を救うことはできない。なぜならば、人間はみな死ぬからである。医者が一度救った命も、そのあと必ず死ぬのだから、命を救うことは医術の目的ではありえない。医術の目的は、人間がよく生きる手助けをすることだろう。それは必ずしも、寿命を延ばすことを意味しない。ゆえに、医術は...
新型ウイルス社会