I. 歴史論集

満洲事変の軍事思想

1 満洲事変の意義について、もう少し述べてみたい。 満洲事変を起こしたとき、石原莞爾の頭の中にあったのは、ナポレオン戦争であった。ナポレオンはフランスの将軍であったが、彼一代でヨーロッパ大陸をほとんど統一してしまった。その後、ナポレオンが勝負を挑もうとしたのは、イギリスであった。大陸封鎖を行ってヨー...
歴史満洲
I. 歴史論集

中国の近代化

私は、近代化に必要な要素は二つあると思う。 一つ目は、国民意識である。我々は〇〇国民である、という意識を持った人々の集合が、近代国家である。そして建前上は、彼らが国家の主権者であることになっている。 二つ目は、都市文明化である。近代化とは、人口が都市に集中する過程である。都市が農村から人口を吸い上げ...
中国歴史満洲
I. 歴史論集

中国語について

1 旧約聖書に、バベルの塔という話がある。 むかし人々は、天まで届く塔を作ろうとした。塔は途中まで出来上がったが、その不遜な行いが神の怒りに触れ、完成する前に壊されてしまった。さらに神は、二度と塔が作れないように、人々が使う言葉を乱した。互いに言葉が通じなくなった人々は、協力することができなくなり、...
中国歴史
III. 未来について

コーランについて

1 コーランに書かれていることから解釈する限りでは、神はこの世界の外に存在していることになります。おそらく、神学者の意見もこれと同じでしょう。他方で、ムハンマドは、この世界の中に存在していました。 では、この世界の中にいる者が、この世界の外にいる者と、話をすることは可能でしょうか。もしもそれが可能だ...
宗教
III. 未来について

中道

1 仏教の基本的な考え方は、中道という言葉で表現されます。 中道とはなんでしょうか。 1.1 具体的に考えるために、死後の世界を例にとってみましょう。死後の世界は存在するのか、しないのか。誰もが一度は、こういう問題を考えてみたことがあるのではないかと思います。 ここに、死後の世界は存在しない、と考え...
仏教
II. 過去の再認識

西洋文明について

1 無知と怠惰 西洋文明の特徴は、レイシズムと、道徳的無気力です。 前者はユダヤ教に由来すると思われます。たとえばナチズムは、ユダヤ的な選民思想の裏返しにすぎません。 後者はキリスト教から受け継がれたものです。 キリスト教は、道徳の問題を個人の内面に閉じ込めてしまいました。その人の心が清らかであれば...
宗教思想科学
II. 過去の再認識

ルーズベルトの罪状

1 ここでは、ルーズベルト大統領の戦争責任について、さらに詳細に追及を行います。 1.1 まず、アメリカ政府が、日米開戦以前に、日本の外務省が使用していた暗号を解読していた、ということを事実として認めます。そうすると問題は、果たしてアメリカ政府は、彼らが入手した情報から、日本軍の奇襲攻撃を予想できた...
大東亜戦争歴史
II. 過去の再認識

目的の追究

1 太平洋戦争はなぜ起きたのか 我々はこれから、日米戦争の原因について考察を行いたいと思います。原因とは、なぜ戦争が始められたのか、という理由であり、つまり戦争の目的です。ここでは特に、アメリカ側の戦争目的に焦点を当てたいと思います。 1.1 日米開戦前夜のアメリカ外交 まず、次のことを確認しておく...
大東亜戦争歴史
II. 過去の再認識

民主主義

1 民主主義という政治形態は、ある種の精神病と似ています。 民主主義国家において、政府の行動に対して最終的に責任を負うのは、国民です。国家の主権が国民にあるということは、その責任も国民にあるということです。したがって、政府には、自分の行動に対して責任を負う能力がありません。 民主主義は、そのような政...
思想政治
II. 過去の再認識

天皇の役割

1 日本人は、アメリカ人に対して借りがあります。 終戦の後、アメリカには、天皇を殺すこともできました。しかし彼らは、天皇を見逃しました。日本人にとっては、これ以上に大きな恩はありません。 おそらく、天皇が処刑されていたならば、日本の復興はありえなかったでしょう。戦争が終わった後も、しばらくの間はひど...
政治歴史