歴史

大東亜戦争

大東亜戦争史(1)

序言もとより私は歴史家ではないので、歴史を体系的に叙述する方法を知らない。しかし、これから日本人が進むべき道を指し示すために、我々がいままで辿ってきた歴史を語りなおさねばならない。人類の歴史は統合に向かう。古代の都市国家の時代から、人類は何度も社会の分裂を経験したが、その度に統一国家を生み出し、秩序...
大東亜戦争歴史
仏教

乞食大燈、あるいは天皇と仏陀

むかしどこかの博物館で、白隠の絵を見たことがある。禅に関する絵が多く、厳しい坊さんだったんだな、と感じた。その中に『乞食大燈図』というのがあって、私はこれを見てはじめて大燈国師を知った。国師とは、天皇に仏法の手ほどきをするような、偉い坊さんに与えられる称号である。彼について面白い話が伝わっている。大...
仏教天皇歴史
大東亜戦争

情報の非対称性がもたらす歴史認識の歪み

太平洋戦争について考えるとき、我々は情報の非対称性に注意しなければならない。東京裁判等の一連の究明活動によって、あの戦争をめぐる日本政府の意図や判断は、十分に明らかにされたと言ってよい。もちろん焼却された文書も数多く存在するが、我々が知りうる事柄については、すでに究明され尽くしていると言える。一方で...
大東亜戦争歴史
アジア史

熟語と近代化

日本語には熟語という漢字の使い方がある。漢字を二つ並べて、一つの意味を表現する方法である。日本語には非常に多くの熟語表現があるが、その多くが近代化の過程で作られたものと思われる。たとえば、社会、人民、国家という言葉は、それぞれsociety, people, stateの翻訳である。これらは漢文の中...
中国歴史
経済

日本の過去と未来

1 歴史問題の整理私はこのHPの中で、日中戦争と太平洋戦争について、何度も語り直している。この一連の戦争をどのように語れば、その本質に近づくことができるのか、試行錯誤を続けている。ここで再び問題を整理してみたい。1.1 植民地論点の一つ目は、ヨーロッパの植民地政策である。これは明確な侵略行為であり、...
歴史社会経済
IV. 東京裁判とアジアの開放

インパール作戦

1.背景インパール作戦について、少し考えてみたい。大東亜戦争末期に行われたこの作戦は、史上最悪の作戦とも呼ばれ、日本軍が無残な敗北を喫した戦闘として記憶されている。この作戦の背景を考えてみると、たとえば、大東亜会議にチャンドラ・ボースが参加したことからも分かるように、インドの開放が大きな目標としてあ...
大東亜戦争歴史
VII. 人種差別概説

なぜナチスはソ連に侵攻したのか

原因を尋ねる少し古い話かもしれないが、中田敦彦のYouTubeが、フェイク情報を流したとして問題視されたことがある。とくに現代史のくだりで、ナチスがソ連に侵攻した理由を間違えている、という指摘が気になった。中田氏の動画によれば、ナチスは、ソ連と共にイギリスに侵攻するつもりだったが、ソ連の動きが不審だ...
歴史
IV. 東京裁判とアジアの開放

三光作戦

日中戦争や太平洋戦争に関して、歴史認識の問題が絶えない。それはなぜかというと、いまだ歴史的な事実が明らかにされているとは言えないからである。東京裁判は、本来ならば、戦争に関する事実を明らかにするべきものであった。だが実際には、客観的な調査がなされたとは言い難い。東京裁判の最大の問題は、反対尋問が行わ...
大東亜戦争歴史
IV. 東京裁判とアジアの開放

ハル・ノート

以前、太平洋戦争の開戦に際して、アメリカの外交政策にミスがあった、という話をした(東京裁判とアジアの開放)。ここではその続きをしたいと思う。いわゆるハル・ノートにおいて、アメリカ政府は、日本政府に対して中国からの全面撤兵を要求している。それは、この要求をのまなければ、日本との交渉には応じない、という...
大東亜戦争歴史
IV. 東京裁判とアジアの開放

東京裁判とアジアの開放

1 大東亜戦争は自衛戦争だったのか大東亜戦争が日本の自存自衛のための戦争だった、という主張が虚偽であるとはどういうことだろうか。このような主張を行う人は、実際には何を主張しているのだろうか。彼は、日本政府が開戦に踏み切った理由は、本当は自存自衛ではなかったにもかかわらず、真の目的を隠すために、あえて...
大東亜戦争歴史