経済

アジア史

タリバンと一帯一路

先日、タリバンがアフガニスタンの首都カブールを奪還し、新政府の樹立を宣言した。外国勢力によって支えられた政府は長続きせず、国内から現れた勢力が、最後には民衆の支持を獲得する。当然の成り行きである。ここで、タリバンが中国政府と親密な関係を保っていることは重要である。アフガニスタン人は中国の一帯一路政策...
中国政治経済
世界政府

世界政府の経済政策

世界政府の経済政策は、食料を基調としたものでなければならない。人間が生きるために必要なものは食料なのだから、これを経済力の基準とするべきである。食料の分配は問題ではない。そうではなく、食料と人口の均衡を考えるべきである。また、食料の貿易をどのように考えるかということが、一つの課題になるだろう。貿易を...
政治経済
経済

日本の過去と未来

1 歴史問題の整理私はこのHPの中で、日中戦争と太平洋戦争について、何度も語り直している。この一連の戦争をどのように語れば、その本質に近づくことができるのか、試行錯誤を続けている。ここで再び問題を整理してみたい。1.1 植民地論点の一つ目は、ヨーロッパの植民地政策である。これは明確な侵略行為であり、...
歴史社会経済
II. 新経済学

MMTについて

功績と限界MMT(現代貨幣理論)論者は、「雇用を創出するために、政府は国債をじゃんじゃん発行すべきだ」と主張する。彼らによれば、国家の財政の源は、税収ではなく国債である。あるいは、中央銀行が発行する預金残高が、国家の財源に変わるらしい(動画参照)。だから日本政府は緊縮財政を行うべきではなく、積極的に...
経済
VI. ジェンダー論

女性は家事を行うべきか

最近は、女性は料理が上手いほうがよい、などと言うと、古い価値観だと批判されるようになった。だが、男性も家事をやるようになったからといって、女性が家事をやらなくてよくなったわけではない。家事の半分を男性がやるならば、残りの半分は女性がやるわけである。そうすると、やはり料理が上手いに越したことはない。結...
ジェンダー経済
II. 新経済学

新経済学

アダム・スミスは、各人が自己の利益を追求することにより、社会全体の利益が増進する、と考え、これを「見えざる手」と呼んだ。これがいま、資本主義の基本理念になっている。スミスの考察はたしかに説得力があり、そういう場合もあるだろう、と思わされる。しかし、彼は常に見えざる手が働くことを証明したわけではなく、...
経済
II. 新経済学

価値形態論批判

私はこれから経済学批判を行おうと思う。といっても、私にできることは限られている。手許にあるのは『資本論』だけで、経済学の知識もない。しかし私は、マルクス経済学を木っ端微塵に吹き飛ばすつもりである。まず、価値形態論批判から始めよう。概説価値形態論の目的は、商品価値の存在を既成事実とすることである。商品...
思想経済
V. 世界政府宣言

農業と政治

農業の価値を貨幣で量ることはできない。これは漁業についても同じである。たとえば大抵の魚は、旬の時期が一番おいしく、また一番安くなる。したがって、おいしいものを食べることで人間が幸福になるのだとすれば、人間の幸福とGDPは反比例することになる。これが食の本質である。人間はお金によって幸福になるのではな...
政治経済
V. 世界政府宣言

農業が格差を解消する

1格差の根源は農村の荒廃にある。人が生きるために必要なものは食である。その食が保証されないときに、人は貧しさを感じる。現代社会における最大の問題は、金がなければ食が得られないことであろう。食品の輸入には、貨幣の価値を強調する効果があるといえる。自らの手で食を生み出すことができず、食を得るためには金に...
社会経済
III. 漢字による平和

農村の過疎化と江戸身分制

1物理学をやっていた私が仏教に手を出したと言うと、そうやって色々なものをつまみ食いするよりは、一つのものを突き詰めたほうがよい、と訳知り顔で言われることがある。だが、一つの道を究めると、それは自然と別の道につながっているものである。終着点から見返せば、すべての道が一つであることが分かる。そこに区別を...
歴史社会経済