V. 倭国と隋の外交政策大清国について 大清国は伝統的な中国王朝の一つに過ぎなかった、というのは、中華主義を宣伝しようとする中国人の屁理屈である。 たしかに、清代の中国でも科挙は行われていた。しかし、それによって役人に採用された漢人が関与できたのは、中国の政治だけであった。彼らは、大清国全体の政治に与れたわけではない。つまり、清国そのもの... 2020.05.09V. 倭国と隋の外交政策小論集2中国歴史
V. 倭国と隋の外交政策倭国と隋の外交政策 1 聖徳太子が隋の皇帝に送った国書に関しては、様々な議論があるようである。しかし、この問題は、中国と日本の二国だけの問題ではない。この時期の東アジア全域の国際関係に、目を向ける必要がある。 南北朝から隋の時代にかけて、東南アジアを含むアジア諸国の間で、仏教的な形式をとった外交関係が顕著に見られる。つ... 2020.05.09V. 倭国と隋の外交政策小論集2中国仏教歴史
V. 倭国と隋の外交政策権力について 権力に制限を付けるべきではない。権力は無制限でなければならない。 能力のある人間に良い仕事をさせるためには、余計な条件を付けるべきではない。そういう人間には、好きにやってもらった方がいい。 最近の傾向として、何にでも厳しい条件を付けたがる人が多い。多くの労働者を、ある一定のルールに沿って働かせるなら... 2020.05.07V. 倭国と隋の外交政策小論集2政治
IV. AIと哲学食文化 沢庵を作るときには、大根はよく干したほうがよい。スーパーで売っている沢庵の多くは、大根を十分に干さずに調味液に漬け込んでいる。だが、干してから漬け込んだ方が、大根の旨みが凝縮されるし、食感もよくなる。 塩鮭も本当は、鮭の身に塩を擦りこんで、しばらく寝かせておいたほうがよい。そうやって作った新巻鮭は、... 2020.05.07IV. AIと哲学小論集2文化
IV. AIと哲学環境保護 1 人間が地球環境を破壊している、とよく言われる。そして、自然環境を保護するべきだ、ということもよく言われる。しかし、そもそも人間には、自然を破壊する能力などない。我々はただ、我々自身の生活を破壊しているだけである。 たとえば最近では、海洋におけるプラスチック汚染が問題となっている。海洋中にマイクロ... 2020.05.07IV. AIと哲学小論集2環境問題社会
IV. AIと哲学科学者の責任 1 地球温暖化の原因は二酸化炭素である、ということを否定しようとする人間は、たとえばこんなことを言う。 いわく、地球の歴史上、気温の変動は絶えず起きていることである。恐竜が生きていた時代には平均気温は今よりも十度高かったし、氷河期には五度低かった。そのように気温の変動は常に起きているので、現在起きて... 2020.05.07IV. AIと哲学小論集2環境問題科学
IV. AIと哲学因果律と論理学 1 ときどき、因果関係を論理的な関係と誤解している人がいる。しかし、因果律を論理によって捉えることはできない。 アリストテレス以来の論理学の伝統は、普遍と個物に関するものである。いかにして個物を普遍的な名辞と結びつけるか、という問題が論理学の本質である。 一方で、因果律の本質は場合分けである。同一の... 2020.05.07IV. AIと哲学小論集2環境問題
IV. AIと哲学意識と身体 我々の脳は日夜大量の情報を受け取り、それを処理し続けているという。にもかかわらず、我々の心や行動が統一されているのは、それらの情報がわずかな選択肢に絞り込まれ、我々に提示されているからだという。我々はそれを意識と呼んでいる。 では、なぜ、そのように情報が絞り込まれねばならないのかといえば、我々の身体... 2020.05.07IV. AIと哲学小論集2科学
IV. AIと哲学AIと哲学 1 最近は機械学習、いわゆるAIの技術が進歩している。大量のデータを処理し、人間が気づかない物事の関係性に気づいたり、人間の代わりに判断ができると言われている。 たとえば、AIに犬と猫の画像を大量に見せると、自然に犬と猫の区別ができるようになる。AIは、犬の特徴と猫の特徴を自分で見つけ出し、それ... 2020.05.07IV. AIと哲学小論集2心科学記号論
III. マッハとカント粒子によらない物理学 古典的な物理学は、物質の存在を前提としている。ニュートン力学における質点や、統計力学における原子はその典型である。 ある粒子に働く力と、その粒子の位置の変化、あるいは速度の変化を記述すること、それが力学である。しかし物理を記述するために、本当にそのような情報が必要だろうか。 物理学が記述すべきは現象... 2020.04.25III. マッハとカント小論集2科学