VI. 知識人自由主義と疎外 1 資本主義は必ず外部を必要とする。したがって、それは奴隷制と相性が良い。なぜならば、奴隷は常に市民社会の外に存在するからである。しかし、資本主義は階級社会の原因ではない。原因はリベラリズムである。 自由主義の本質は、自由意志の肯定である。それは人間の自由な意思を尊重し、それを否定し制限する要素... 2020.05.29VI. 知識人小論集2思想政治
VI. 知識人動機がない犯罪 1 すべての犯罪には必ず動機がある。動機がない犯罪もありうる、と主張する人間は、彼自身の犯罪を隠そうとしているだけである。犯罪というと大げさだが、良心の呵責をごまかすために、そういうことを言うのである。 彼が言いたいのは、誰もが犯罪を犯しうる、ということであり、さらに言えば、誰もがすでに犯罪を犯し... 2020.05.29VI. 知識人小論集2思想社会
VI. 知識人敬語について 日本語で敬語を使おうとする場合、文法に強い制約がかかる。 たとえば、天皇陛下の仕事はこれこれである、という文を考えてみよう。この文は、このままでは敬語にすることはできない。これを敬語にするためには、天皇陛下はこれこれの仕事をなさる、あるいは、おやりになる、というように、文の構造を変えなければならない... 2020.05.29VI. 知識人小論集2天皇文化
VI. 知識人近代国家から世界政府へ 1 近代国家という政治体制が確立されたのは、フランス市民革命と、それに続くナポレオンの時代だったと考えられる。つまり、フランスがヨーロッパで初めて近代国家となったわけであるが、その政治形態はフランスに留まらず、周辺国家へも波及してゆくことになる。 なぜ近代国家という政治機構は、瞬く間にヨーロッパ中... 2020.05.29VI. 知識人小論集2政治歴史
VI. 知識人満洲とロシア 1 もしも中国共産党が、新疆地区のウイグル族は共産党の支配を喜んで受け入れている、と言ったとしても、多くの日本人はそれを信じないだろう。しかし同じ中国政府が、満洲事変は侵略戦争だった、と言えば、日本人は無条件でそれを信じる。これは不思議なことである。 当時の満洲で暮らしていた人々が、満洲国をどう評... 2020.05.29VI. 知識人小論集2歴史満洲
VI. 知識人知識人 1 太平洋戦争という破滅に向かった、日本人の愚かさを書き立てる知識人は多い。彼ら全員に共通しているのは、敵の顔が見えていないことである。彼らは、アメリカについて決して書こうとしない。よく見てみれば、アメリカも日本と同じか、それ以上に愚かな振る舞いをしているのだが、それは彼らの目には入らないのである... 2020.05.29VI. 知識人小論集2思想政治
V. 倭国と隋の外交政策天誅 嘘つきが引き起こした問題を、話し合いで解決することはできない。こちらがどれだけ真面目に話をしても、相手が平気で嘘をつくのであれば、いくら話し合いを続けても時間の無駄である。 そうした問題を解決するためには、話し合い以外の手段に訴えなければならない。むろん、直接的でない方法で問題を処理できるのであれば... 2020.05.09V. 倭国と隋の外交政策小論集2政治
V. 倭国と隋の外交政策政治雑感 1 私が選挙権を得て、初めて選挙に行ったのは、ちょうど郵政選挙の頃だった。それまでの政治の流れを知っている人間には、小泉という人間は面白く見えたのかもしれない。だが、私のような有権者一年生にとっては、実に意味不明な選挙であった。 郵政改革とか、自民党をぶっ壊すとか言われても、それがどうして国民のた... 2020.05.09V. 倭国と隋の外交政策小論集2政治
V. 倭国と隋の外交政策座禅 仏法を学ぼうとするものは、必ず座禅を修めなければならない。瞑想をせずに読書だけ行っても、何の意味もない。 いわゆる仏教学者の人々は、書物を読むだけで仏法に通じたつもりになっている。片腹痛いことである。座禅に打ち込むことなしに、仏法を知ることはできない。仏教学者は須らく座禅を修めねばならない。 もちろ... 2020.05.09V. 倭国と隋の外交政策小論集2仏教
V. 倭国と隋の外交政策事実と言葉 1 中国人の書く文章は信用できない。彼らには、嘘と本当の区別がついてないように見える。 日本人の場合、言葉というものは、事実を表現するためのものだという感覚がある。しかし、中国人にはそもそも、事実とそうでないものの区別がない。そのため、彼らの書くものはどこか現実離れしている。人間が文章を書いている... 2020.05.09V. 倭国と隋の外交政策小論集2思想文化