II. 過去の再認識

原爆投下

一九四五年八月、広島と長崎に原子爆弾が投下されました。 この出来事は、現在の世界にどのような影響を及ぼしているでしょうか。 現在の世界において、核の抑止力が機能しているのは、アメリカが核兵器を恐れているからです。アメリカは、核保有国に対して脅威を感じています。そのため、ある国が核兵器を保有したならば...
政治歴史
II. 過去の再認識

真珠湾奇襲

1 奇襲攻撃は兵法の常です。奇襲を仕掛けてきたことに関して、敵に文句をつけるのは筋違いです。味方が奇襲を受けたことをこそ、恥じるべきです。真珠湾攻撃に関して言えば、非難されるべきはアメリカ政府でしょう。 当時のワシントンは、普段から日本大使館の無線通信を傍受し、その内容を把握していました。したがって...
大東亜戦争歴史軍事
II. 過去の再認識

南京大虐殺

1 一九三八年十月、日本軍が漢口に入城するときに、司令部は各部隊に厳重な注意を与えました。第十一軍司令部「機密作戦日誌」に、次のような記録があります。読みやすさのため、カタカナはひらがなに改めました。 「南京攻略戦に於ける南京城進入の無統制に起因し、進入後幾多の不祥事を発生せしめたる苦き経験に鑑み、...
中国歴史
I. 現代の諸問題

戦争について

1 ここで一度、戦争について考えてみたいと思います。 戦争とは何でしょうか。戦争の勝敗は何によって決まるのでしょうか。 2 まず、ナチス・ドイツの敗因について考えてみましょう。 当時のドイツの軍事力は強大でしたが、連合国側が攻勢に転じると、為す術なく敗れてしまいました。どうしてでしょうか。 ナチスに...
政治歴史
I. 現代の諸問題

キリスト教の問題

1 キリスト教の教義には矛盾があります。この論考で、それを明らかにしようと思います。 キリスト教徒とは、次の二種類の命題を信じている者のことです。  一つ目は、イエスは神であるということ。  二つ目は、イエスは一度死に、その後復活したということ。 以上の二種類の命題を、両方ともに信じている者がキリス...
宗教
I. 現代の諸問題

世界の分割

1 先の論考で、地球上のすべてのプルトニウムを廃棄する、という計画を提案しました。これが可能かどうかは分かりませんが、不可能であることが証明されない間は、この計画を進めることにも何らかの正当性があると言えるでしょう。 しかし、もしかすると、この計画にあからさまに反対する国があるかもしれません。ですが...
政治歴史
I. 現代の諸問題

原子力の安全な利用について

1 はじめに 原子力発電は、火力発電と違って、二酸化炭素を排出しない発電方法として知られています。ゆえに、地球温暖化を防止するためには、火力発電に代えて原子力発電を利用したほうがよい、ということは広く認識されています。しかしながら、日本人の多くは、原子力発電を好ましくないと考えています。どうしてでし...
原子力科学
I. 現代の諸問題

地球温暖化について

1 はじめに 昨今の日本では、異常気象が続いています。毎年のように水害が起き、夏の暑さは年々過酷さを増しています。 原因は地球温暖化です。温暖化対策が人類にとっての課題であることは、誰の目にも明らかなはずです。 にもかかわらず、温暖化の原因はまだ分かっていない、と主張する人々がいます。甚だしきに至っ...
環境問題科学
大智度論

現代語訳大智度論 第十二巻

(大智度論釋初品中檀波羅蜜法施之餘) 初品の中の「施しの完成(檀波羅蜜)」の法施の解説の続き。 問 1 檀那波羅蜜の満とは何か。 答 檀那とは、上で説いたとおりである。波羅蜜とは「施しの川を渡って、彼岸に至る」という意味である。 問 2 では、「彼岸に至らない」とはどういうことか。 答 たとえば川を...
仏教大智度論
大智度論

現代語訳大智度論 第十一巻

(釋初品中舍利弗因縁第十六は省略。釋初品中檀波羅蜜義第十七から始める) 初品の中の「施しの完成」の意義を解説する。 経 仏はシャーリプトラに告げた、「菩薩大人は安住しないという方法で智慧の完成の中に安住し、捨てることがないという方法で施しの完成を成就するべきである。施しを行う者と、施しを受ける者と、...
仏教大智度論