宗教

ユダヤ人は善か(2)

かつてイギリスは中国にアヘンを輸出し、おびただしい数の中毒患者を作り出した。アヘン戦争は、それが人種差別に基づいた国家的犯罪行為だという点で、ホロコーストに匹敵する悪事である。欧米人がホロコーストを非難するのは、それによって自らの過ちを隠すためにすぎない。 北米入植者によるインディアンへの迫害も人種...
宗教社会
宗教

ユダヤ人は善か(1)

最近、元ラーメンズの小林賢太郎氏が、過去のコントが原因でオリンピックの演出から外されるという事件があった。そのコントはホロコーストを茶化す内容だったという。それが不謹慎だという理屈も分かるが、あまり過剰に反応するのもどうかと思う。ホロコーストの相対化まで禁止してしまえば、その歴史的な意義を明らかにす...
宗教社会
思想

来たるべき戦争について(民主主義批判)

前置き 戦争はもう始まっている。というより、いま始めないと間に合わない。中国は台湾を取るつもりだが、ここで先手を打たれるのはまずい。我々が先手を取らねばならない。 戦争は敵の意表をついて始めるのがよい。つまり奇襲攻撃である。我々の奇襲は、天皇の中国皇帝への即位である。 台湾に中華民国政府が存在するこ...
思想政治軍事
環境問題

SDGsと経済成長

二兎を追う者 SDGsは持続可能な発展をうたっている。発展とは経済成長のことであろう。経済成長を実現しつつ、社会問題を解決しようとする試みである。それが可能かどうかは分からないが、経済成長を前提としている点には注意しなければならない。 そもそも、なぜ経済成長が必要なのか。彼らは、社会問題を解決するた...
環境問題社会
仏教

論難に答える 第6回

輪廻 今回は輪廻について話そうと思う。 人は死んだあと、別の世界に生まれ変わる。生前に積んだ業によって、天に生まれたり、地獄に生まれたり、畜生や餓鬼になったり、再び人間になったりする。さて、こんなことが本当にあるのだろうか。 正直に言って、分からない。なぜならば、私はまだ死んだことがないからである。...
仏教社会
仏教

論難に答える 第5回

仏教は思想か 仏の教えの本質は次の偈に尽くされている。 諸悪莫作 衆善奉行自浄其意 是諸仏教(悪いことをせず 善いことをして 心をきれいにしなさい これが諸仏の教えである) これを聞いて、当たり前のことではないか、と言う人がいる。仏の教えには中身がない、と。 また、諸行無常という教えがある。すべての...
仏教宗教
仏教

論難に答える 第4回

哲学と因果律 たとえば、因果律を定義することはできないとか、哲学的にそれを証明することはできない、という話がある。そうだとすれば、哲学には価値がないことになる。なぜならば、現実の出来事には全て原因があるのだから、それを説明することができない学問には何の価値もない。 因果律の議論をする哲学者に対しては...
仏教記号論
アジア史

バラモンとクシャトリア

はじめに むかしアレキサンダー大王がインドに侵入したとき、土着の王族から激しい抵抗を受けた。彼はペルシャをたやすく征服し、アフガニスタンでは諸部族の抵抗に手こずったものの、七年がかりでこれを平定した。その後、遠征の目的地だったインドに攻め込んだが、そこで進軍の速度が落ちた。勝てなくなったのである。 ...
宗教歴史
新型ウイルス

我々はなぜ失敗したのか

何度目かの緊急事態宣言で、今年のGWも外出自粛である。 中国やイスラエルなど、すでにワクチンによるウイルスの封じ込めに成功した国々は、以前の日常を取り戻している。一方、インドや日本など、いまだワクチン普及のめどが立たない国々は、感染予防に四苦八苦している。 とくにインドは、二重変異株のせいでかなりの...
新型ウイルス
社会

教育論

教育の問題について書く。結論から言うと、一番の問題は親が口を出しすぎることである。 ブラック校則 たとえば、ブラック校則の問題がある。世の中には理不尽なほど厳しい校則があり、それで生徒が困っているという。どうしてそうなるかというと、親が望むからだろう。 親としては、できるだけ安全な学校に我が子を通わ...
社会