II. 作戦計画試案人間平等論批判 1 主張…男女は平等ではない。なぜならば、男は賢く、女は馬鹿だから。 反論…男女は平等である。女も男と同じくらい賢い。反論者が女である場合、彼女は「私は馬鹿ではない」と主張することはできない。その場合、反論者が証明すべき結論を前提としていることになり、論点先取の誤りを犯していることになるからである。... 2020.06.15II. 作戦計画試案小論集3ジェンダー思想社会
I. 反知性主義教育とは何か 私にとって教育とは、階段から突き落とすことである。 論語に「これを如何せん、これを如何せんと言わざるものは、我これを如何ともすること無きのみ」という言葉がある。自分で問題意識を持たない人間は、教育のしようがない、ということである。だから教育を始めるためには、まず問題意識を持たせる必要がある。そのため... 2020.06.14I. 反知性主義小論集3仏教思想
VII. 芸術と模倣全称命題と単称命題 全称命題と単称命題の区別は、現代論理学の基本である。アリストテレスはこれを厳密に区別できていなかった、という指摘があるが、それはおそらく正しいだろう。普遍と個物の関係を把握することは常に難問であり、そもそも論理学で扱いきれる問題ではない。 しかし、この区別には基本的な重要性がある。そして、哲学者や思... 2020.06.08VII. 芸術と模倣小論集2思想記号論
VII. 芸術と模倣運について 1 ある出来事の結果として、何が起きるか分からない、予想ができない、というときに、我々は運という言葉を使う。 たとえばコインを投げたときに、裏が出るか表が出るか、あらかじめ予想することはできない。そこで、表が出るに違いない、と思い込んでいると、いざ裏が出たときに困るわけである。そういう人は、運に翻弄... 2020.06.08VII. 芸術と模倣小論集2宗教思想
VI. 知識人自由主義と疎外 1 資本主義は必ず外部を必要とする。したがって、それは奴隷制と相性が良い。なぜならば、奴隷は常に市民社会の外に存在するからである。しかし、資本主義は階級社会の原因ではない。原因はリベラリズムである。 自由主義の本質は、自由意志の肯定である。それは人間の自由な意思を尊重し、それを否定し制限する要素を、... 2020.05.29VI. 知識人小論集2思想政治
VI. 知識人動機がない犯罪 1 すべての犯罪には必ず動機がある。動機がない犯罪もありうる、と主張する人間は、彼自身の犯罪を隠そうとしているだけである。犯罪というと大げさだが、良心の呵責をごまかすために、そういうことを言うのである。 彼が言いたいのは、誰もが犯罪を犯しうる、ということであり、さらに言えば、誰もがすでに犯罪を犯して... 2020.05.29VI. 知識人小論集2思想社会
VI. 知識人知識人 1 太平洋戦争という破滅に向かった、日本人の愚かさを書き立てる知識人は多い。彼ら全員に共通しているのは、敵の顔が見えていないことである。彼らは、アメリカについて決して書こうとしない。よく見てみれば、アメリカも日本と同じか、それ以上に愚かな振る舞いをしているのだが、それは彼らの目には入らないのである。... 2020.05.29VI. 知識人小論集2思想政治
V. 倭国と隋の外交政策事実と言葉 1 中国人の書く文章は信用できない。彼らには、嘘と本当の区別がついてないように見える。 日本人の場合、言葉というものは、事実を表現するためのものだという感覚がある。しかし、中国人にはそもそも、事実とそうでないものの区別がない。そのため、彼らの書くものはどこか現実離れしている。人間が文章を書いていると... 2020.05.09V. 倭国と隋の外交政策小論集2思想文化
V. 倭国と隋の外交政策民族主義 前世紀の日中戦争に見られるような、民族主義によって戦争が過激化するという現象は、西洋文明がもたらした惨禍の一つである。中国には、もともと自民族中心主義ともいえる中華主義が存在したが、その傾向は、西洋的な民族主義の影響によってさらに過激なものとなった。 西洋人は存在にこだわる。何かが存在するという考え... 2020.05.09V. 倭国と隋の外交政策小論集2思想歴史
I. 科学と信用資本主義の精神 仕事を効率的に行うことに価値があるわけではない。効率的に金を稼ぐことに価値があるわけではない。世の中にとって必要な仕事を行うことに価値がある。報酬はその結果として生じるに過ぎない。勤勉は美徳である。しかし、それが唯一の美徳であるわけではない。勤勉な泥棒もいるかもしれないが、その勤勉さに価値はない。世... 2020.04.08I. 科学と信用小論集2宗教思想