社会

IV. 恥の文化

人と獣の住み分け

国土の手入れ最近赤とんぼを見なくなった。昔は秋になると、空を埋め尽くすほどの赤とんぼがやって来たものだが。彼らはどこに行ったのだろう。トンボやメダカなど、日本の田園を象徴する動物たちが姿を消し、そして田園そのものも姿を消しつつある。新幹線に乗ったときに目につくのは、きれいに植えられた田んぼではなく、...
環境問題社会
IV. 恥の文化

徳の教育、知性の教育

1AIと人間の違いカンガルーの顔を見ると、いつも不思議な気分になる。鹿の顔のようにも見えるし、ウサギのようにも見えるし、馬のようにも見えるが、そのどれとも違う。どこかで見たような気がするけれども、いままで見たどの動物とも違う。カンガルーの顔はカンガルーの顔としか言いようがないのだが、なんとなく何かに...
社会記号論
V. 世界政府宣言

学問の自由

学問の自由という言葉を最近よく目にするが、それを政府に保障してもらおうという考えがそもそも間違っている。学問は常に自由である。誰が何をしようが、私の学問を止めることはできない。政府が何をしようが、一人の学者が学問を続けることを阻止することはできない。学問は常に自由であり、それは単なる事実である。どん...
社会
V. 世界政府宣言

権力崇拝と自由主義

現代社会には権力への信仰が行き渡っている。この世界は弱肉強食であるとか、力のない者は何をされても文句を言えないとか、そういった考えを当然と思う人が増えているように感じる。そして、だからこそ自分は勝ち組にならなければならない、というふうにして、権力そのものを肯定するような傾向が生まれつつある。弱肉強食...
社会
III. 国語の教育はいかにあるべきか

アルコール依存

近ごろ、元TOKIOの山口氏が飲酒運転で逮捕されたということで、アルコール依存症が関心を集めている。依存症の問題については、世間で正しい理解がなされているとは思えないので、私の意見を述べる。まず、アルコール依存症は病気だという主張があるが、これは誤りである。アルコールを飲むから依存症になるのであって...
社会
III. 国語の教育はいかにあるべきか

自殺に関して

最近、芸能人の自殺報道が相次いでいる。どうも不思議な感じがするのだが、何が起きているのだろうか。一般的なことを言えば、私が常々感じているのは、命を大事にしすぎだということである。命が大事だと言えば言うほど、その息苦しさに耐えられなくなってしまう。生きていさえすればそれでよい、という言葉は、彼の人生を...
政治社会
社会

SNS雑感

共産主義者の白井聡が、ユーミンの話で炎上していた。ちょっと気になったので、思ったことを書いておく。まず私自身は、彼の言わんとすることは分かる。テレビを見ていて、問題のユーミンのコメントが流れてきたときには、うわっ、と思ってチャンネルを変えた。だから彼の言いたいことは分かるので、べつに問題はない。本来...
社会
V. 世界政府宣言

農業が格差を解消する

1格差の根源は農村の荒廃にある。人が生きるために必要なものは食である。その食が保証されないときに、人は貧しさを感じる。現代社会における最大の問題は、金がなければ食が得られないことであろう。食品の輸入には、貨幣の価値を強調する効果があるといえる。自らの手で食を生み出すことができず、食を得るためには金に...
社会経済
III. 国語の教育はいかにあるべきか

国語の教育はいかにあるべきか

最近、日本の子供たちの読解力が低下しているという。つまり、日本語の能力が低下しているということである。これを解消するために、学習指導要領が改定され、現代文が論理国語と文学国語に分けられる、というニュースがあった。しかし、現代文をいくら改良しても無駄だろう。現在の学校教育に足りないのは、古典の授業であ...
社会
III. 漢字による平和

農村の過疎化と江戸身分制

1物理学をやっていた私が仏教に手を出したと言うと、そうやって色々なものをつまみ食いするよりは、一つのものを突き詰めたほうがよい、と訳知り顔で言われることがある。だが、一つの道を究めると、それは自然と別の道につながっているものである。終着点から見返せば、すべての道が一つであることが分かる。そこに区別を...
歴史社会経済