経済円安と日本経済の停滞 記録的円安現在、円安が進行中である。2022年4月28日には1ドル=130円台まで下落した。理由は日米の金利差だという。アメリカは景気が回復したため利上げを行ったが、日本は景気が低迷しているためマイナス金利のままである。ゆえに、ドルを銀行に預けると利息の分だけ額が増えるので、円を売ってドルを買う動き... 2022.05.03経済社会経済
思想能力主義と格差社会 1先日の記事で、先進国における経済成長が格差拡大の上に成り立っていることを示した。今回は、そうして作られた格差社会を肯定する原理となる、能力主義について考えてみたい。能力のある人はそれにふさわしい報酬を得るべきだ、という意見はもっともらしく思える。この人の所得は多いが、この人の所得は少ない、という違... 2021.11.02思想思想社会
政治若者は選挙に行くべきか 衆議院選挙が近づいてきたので、TVでは選挙の話が増えた。とくに若者の投票率の低さを嘆く声が多い。識者が言うには、若者が投票に行かなければ、彼らの意志は政治に反映されず、高齢者重視の政策が続けられることになる。だから、自分の利益を守るために若者も投票に行くべきだ、と。それに対して若者の側は、どうせ選挙... 2021.10.30政治政治社会
ジェンダー問題名字の廃止 最近ようやく、夫婦別姓の意味が分かった。あれは名字を廃止するということだ。たとえば、次のようにすれば、選択的夫婦別姓と同じ効果が得られる。まず、日本人の名前から名字を廃止して、個人名だけにする。いま名字を持っている人は、それが個人名に付け加えられ、名字を失う。結婚したときには、個人名を変更する権利が... 2021.10.25ジェンダー問題ジェンダー社会
社会入管の件 日本の入管は、外国人の扱いが残酷なことで知られる。先日、名古屋入管でスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した事件があり、大きな波紋を投げかけている。日本政府の不誠実さをなじる声もあるが、思うに、これは自業自得である。彼女は不正を正すことを怠ったので、不正の被害にあった。これは入管だけの問... 2021.08.18社会社会
ジェンダー問題婦人の仁 男女の差異中国に「婦人の仁、匹夫の勇」という言葉がある。これをもって儒教は女性差別的だという人がいる。しかし、女性が軽薄で無責任なのは事実であり、それは現在も変わっていない。自己中心的な人間が政治を行うことは社会の不利益にしかならないので、私は、女性は政治家になるべきではないと思う。そもそも、男女の... 2021.08.11ジェンダー問題ジェンダー社会
社会多様性と調和 今回のオリンピックのテーマは「多様性と調和」だという。性別や人種の多様性を尊重せよ、とのお達しである。何が言いたいかというと、差別をなくそう、ということだろう。自分と異なる人間を尊重できないから、差別が生まれる。自分と異なる人間を尊重できれば、差別はなくなる。だから尊重せよ、と。それができるなら苦労... 2021.08.07社会社会
宗教ユダヤ人は善か(2) かつてイギリスは中国にアヘンを輸出し、おびただしい数の中毒患者を作り出した。アヘン戦争は、それが人種差別に基づいた国家的犯罪行為だという点で、ホロコーストに匹敵する悪事である。欧米人がホロコーストを非難するのは、それによって自らの過ちを隠すためにすぎない。北米入植者によるインディアンへの迫害も人種差... 2021.07.31宗教宗教社会
宗教ユダヤ人は善か(1) 最近、元ラーメンズの小林賢太郎氏が、過去のコントが原因でオリンピックの演出から外されるという事件があった。そのコントはホロコーストを茶化す内容だったという。それが不謹慎だという理屈も分かるが、あまり過剰に反応するのもどうかと思う。ホロコーストの相対化まで禁止してしまえば、その歴史的な意義を明らかにす... 2021.07.27宗教宗教社会
環境問題SDGsと経済成長 二兎を追う者SDGsは持続可能な発展をうたっている。発展とは経済成長のことであろう。経済成長を実現しつつ、社会問題を解決しようとする試みである。それが可能かどうかは分からないが、経済成長を前提としている点には注意しなければならない。そもそも、なぜ経済成長が必要なのか。彼らは、社会問題を解決するために... 2021.07.05環境問題環境問題社会