日本の入管は、外国人の扱いが残酷なことで知られる。先日、名古屋入管でスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した事件があり、大きな波紋を投げかけている。日本政府の不誠実さをなじる声もあるが、思うに、これは自業自得である。彼女は不正を正すことを怠ったので、不正の被害にあった。
これは入管だけの問題ではなく、日本政府の問題でもなく、日本国民全体の問題である。日本人の道義心が著しく低下していることの証左である。入管で起きているような問題は、すでに日本中の至る所で起きている。それに気づかない人もいれば、気づかないふりをしている人もいる。歪み切った人心を正すためには、世直しが必要である。
ウィシュマさんの遺族は日本政府に改善を求めているが、無駄である。彼女たちは被害者のふりをするべきではない。彼女たちは被害者ではなく、創造者でなければならない。新しい社会を作るための力である。彼女たちは日本政府に他者として向き合うのではなく、同胞として向き合わねばならない。そして、彼女たち自身の責任を果たすように努めるべきである。
すでにある政府が役に立たないのであれば、新しい政府を作らねばならない。それは日本人だけの問題ではない。