アジア史

アジア史

タリバンと一帯一路

先日、タリバンがアフガニスタンの首都カブールを奪還し、新政府の樹立を宣言した。外国勢力によって支えられた政府は長続きせず、国内から現れた勢力が、最後には民衆の支持を獲得する。当然の成り行きである。 ここで、タリバンが中国政府と親密な関係を保っていることは重要である。アフガニスタン人は中国の一帯一路政...
中国政治経済
アジア史

アヘン戦争史観

アヘン戦争は1840年に起きたが、その影響は百年以上続いた。林則徐の建策によってアヘンの禁輸を断行した中国政府だったが、イギリス軍の攻撃に慌てて林を解任し、南京条約を結んだ。これによって中国政府はアヘンの売買を公認したこととなり、イギリス人は以後百年の間、中国国内で自由にアヘンの商売を行うようになる...
中国大東亜戦争歴史
アジア史

バラモンとクシャトリア

はじめに むかしアレキサンダー大王がインドに侵入したとき、土着の王族から激しい抵抗を受けた。彼はペルシャをたやすく征服し、アフガニスタンでは諸部族の抵抗に手こずったものの、七年がかりでこれを平定した。その後、遠征の目的地だったインドに攻め込んだが、そこで進軍の速度が落ちた。勝てなくなったのである。 ...
宗教歴史
アジア史

熟語と近代化

日本語には熟語という漢字の使い方がある。漢字を二つ並べて、一つの意味を表現する方法である。日本語には非常に多くの熟語表現があるが、その多くが近代化の過程で作られたものと思われる。 たとえば、社会、人民、国家という言葉は、それぞれsociety, people, stateの翻訳である。これらは漢文の...
中国歴史