IV. 東京裁判とアジアの開放

三光作戦

日中戦争や太平洋戦争に関して、歴史認識の問題が絶えない。それはなぜかというと、いまだ歴史的な事実が明らかにされているとは言えないからである。東京裁判は、本来ならば、戦争に関する事実を明らかにするべきものであった。だが実際には、客観的な調査がなされたとは言い難い。東京裁判の最大の問題は、反対尋問が行わ...
大東亜戦争歴史
III. 国語の教育はいかにあるべきか

浄土真宗と飲酒

不飲酒戒はじめに断っておくが、私は真宗の信徒ではないので、勝手なことを言わせていただく。そのつもりで読んでほしい。浄土宗の教えは、念仏さえ唱えれば往生できるというものであり、徳を積まなくても果報が得られるということで、一般の人々の信仰を広く集めた。ところがこの教えを歪めて理解し、どうせ往生できるのだ...
仏教
VI. ジェンダー論

男女の欲望

男性向けポルノとフェミニズムエロ漫画に関しては私も一家言あるが、最近はどうもつまらない。私が熱心に読んでいたころはコミックメガストアの全盛期であり、当時人気のあった作家は月野定規やDISTANCEなどであった。いまでも活躍している人もいるが、彼らに共通して言えるのは、女性の欲望を描けていた、というこ...
ジェンダー文化
III. 国語の教育はいかにあるべきか

オリエント急行殺人事件

先日テレビで『オリエント急行殺人事件』を見た。ハリウッドスター揃い踏みの豪華な映画で、映像は迫力があった。原作は一度読んだことがあるのだが、内容を忘れていたので、純粋に映画を楽しむことができた。そして見終わったあとで、どうして内容を忘れていたのか理解した。つまらなかったからである。容疑者全員が犯人と...
文化
II. 新経済学

新経済学

アダム・スミスは、各人が自己の利益を追求することにより、社会全体の利益が増進する、と考え、これを「見えざる手」と呼んだ。これがいま、資本主義の基本理念になっている。スミスの考察はたしかに説得力があり、そういう場合もあるだろう、と思わされる。しかし、彼は常に見えざる手が働くことを証明したわけではなく、...
経済
II. 新経済学

価値形態論批判

私はこれから経済学批判を行おうと思う。といっても、私にできることは限られている。手許にあるのは『資本論』だけで、経済学の知識もない。しかし私は、マルクス経済学を木っ端微塵に吹き飛ばすつもりである。まず、価値形態論批判から始めよう。概説価値形態論の目的は、商品価値の存在を既成事実とすることである。商品...
思想経済
IV. 東京裁判とアジアの開放

ハル・ノート

以前、太平洋戦争の開戦に際して、アメリカの外交政策にミスがあった、という話をした(東京裁判とアジアの開放)。ここではその続きをしたいと思う。いわゆるハル・ノートにおいて、アメリカ政府は、日本政府に対して中国からの全面撤兵を要求している。それは、この要求をのまなければ、日本との交渉には応じない、という...
大東亜戦争歴史
物理学

量子コンピュータについて

去年、googleが53ビットの量子コンピュータを実現した、というニュースがあった。とうとうここまできたか、と感じた。この記事では、量子コンピュータについて簡単な解説をしようと思う。量子力学には解釈問題というものがあって、量子的な現象をどう解釈し、理解するべきか、ということに関する論争がある。いくつ...
科学
III. 国語の教育はいかにあるべきか

アルコール依存

近ごろ、元TOKIOの山口氏が飲酒運転で逮捕されたということで、アルコール依存症が関心を集めている。依存症の問題については、世間で正しい理解がなされているとは思えないので、私の意見を述べる。まず、アルコール依存症は病気だという主張があるが、これは誤りである。アルコールを飲むから依存症になるのであって...
社会
V. 世界政府宣言

農業と政治

農業の価値を貨幣で量ることはできない。これは漁業についても同じである。たとえば大抵の魚は、旬の時期が一番おいしく、また一番安くなる。したがって、おいしいものを食べることで人間が幸福になるのだとすれば、人間の幸福とGDPは反比例することになる。これが食の本質である。人間はお金によって幸福になるのではな...
政治経済