III. 漢字による平和

宇宙産業と世界平和

1堀江貴文氏はロケット開発に手を出しているようである。世界を見れば、民間企業の宇宙産業への進出は少しずつ進んでいるようだが、そこには大きな壁があるようにも見える。壁とは軍需産業である。日本においては、ロケットの開発は科学研究の一環として行われているが、多くの国ではむしろ軍事プロジェクトとして進められ...
社会
III. 漢字による平和

漢字による平和

1ヨーロッパの歴史は戦争の歴史である。ヨーロッパ全土で戦争が途切れたことは一度もない。一方で、東アジアの歴史は平和の歴史である。もちろん、中国でも戦乱は頻繁に起きている。各王朝の末期には全土で反乱が頻発し、内乱状態に陥るのが常である。しかし、その後には必ず統一王朝が樹立され、長い平和の時代が続くこと...
天皇政治文化
III. 漢字による平和

もしも米軍が本土に侵攻していたら

1日本は本土戦を回避するためにアメリカに降伏した。では、もしも本土戦が始まっていたら、どうなっていただろうか。日本は負けていただろうか。おそらく、負けなかっただろう。戦争はベトナムのように泥沼化し、長期化しただろう。そして十年くらい後に、どちらが勝ちとも負けともつかないまま、うやむやのうちに終わりを...
大東亜戦争天皇
II. アニメーションと日本語の感性

アニメーションと日本語の感性

1私はこれまで、たびたびアニメーションについて触れてきた。それはもちろん、私が好きだからというのもあるが、アニメーションを通して、日本的な感性を復活させようという狙いもある。パラパラ漫画などを描いたことのある人ならわかると思うが、アニメーションを作ろうとするとき、どの瞬間を切り取るか、ということが一...
アニメーション文化
II. アニメーションと日本語の感性

ロボットと人体

1人間型のロボットを動かすためには、関節部分にモーターを取り付ける必要がある。基本的には、一つの関節に一つのモーターを取り付ければ、関節を制御することは可能である。しかし、人間の体についている筋肉の数は、それよりもずっと多い。一つの関節に対して、三つも四つも筋肉がついているのである。モーターは、関節...
アニメーション科学
II. アニメーションと日本語の感性

京都アニメーションと動画工房

1京都アニメーションは、三次元を意識したアニメーション制作をしていたと思う。それは立体的というより、カメラを意識した画作りと言うべきだろう。京アニは演出がうまい。床に反射した光や、カメラのレンズでぼやけた光など、様々な表情の光を丁寧に描く。そして光を描くということは、空間を描くということである。それ...
アニメーション
II. アニメーションと日本語の感性

『西遊記』と『ベルセルク』

私は西遊記が好きで、漫画では諸星大二郎の『西遊妖猿伝』が大好きである。私は、西遊記で一番重要なキャラクターは沙悟浄だと思う。悟空と八戒はアクが強く、この二人だけだと収まりがよくない。悟浄が加わって三人になることで、ようやく旅の仲間としてまとまりが出てくる。『妖猿伝』でも、悟浄が出てくる大唐編の終盤ま...
文化
I. 思想雑感

貨幣によらない経済学

私は大学で物理学をやっていた。物理学には様々な方程式があり、その解き方を学ばないといけない。だから、計算が得意じゃないと物理学なんてできないだろう、と思われることもあるが、そうでもない。方程式は、計算のためにあるというよりは、現実に起きていることをイメージするためにある。たとえば、トンビが空から急降...
経済
I. 思想雑感

十二支縁起とは何か

仏教には十二支縁起という考え方がある。これは仏教の本質と言ってもよいものであり、非常に重要な考え方なので、ここで説明してみたいと思う。簡単に言えば、カテゴリーを横断する思考法である。十二支とは次のようなものである。 無明によりて行があり、 行によりて識があり、 識によりて名色があり、 名色によりて六...
仏教
I. 思想雑感

フレイザーと迷信の問題

1以前の投稿に続いて、フレイザーの問題について、もう少し考察してみたい。たとえば『金枝篇』第一部第十七章において、彼は次のように述べている。「王の在世中は火を燃やし続け、その死に際して火を消す慣習は、たとえ迷信に由来するものでないにしても、自然と迷信的な解釈へと導くだろう。ある出来事のしるしと原因の...
宗教思想