III. 忠と孝二元論の歴史 1 ヨーロッパ人は世界を二つに分ける。文明と野蛮である。そして、文明人には野蛮人を支配する権利がある、と考えた。それが植民地の起源である。 ここに、二元論という問題がある。善と悪、善神と悪神、天使と悪魔、天国と地獄、文明と野蛮、資本家と労働者、白人と有色人種などなど。ヨーロッパ的な世界は二元論に彩ら... 2020.06.16III. 忠と孝小論集3仏教宗教歴史
I. 反知性主義障害と悪 1 障害を持つことはよくないことである。不幸なことである。病気になることはよくないことである。不幸なことである。よくないことをよいと言うべきではない。悪くないことを悪いと言うべきではない。 障害者が生きていることは悪いことではない。障害者を殺すことは悪いことである。悪いことをすることが悪いことであ... 2020.06.14I. 反知性主義小論集3宗教社会
VII. 芸術と模倣運について 1 ある出来事の結果として、何が起きるか分からない、予想ができない、というときに、我々は運という言葉を使う。 たとえばコインを投げたときに、裏が出るか表が出るか、あらかじめ予想することはできない。そこで、表が出るに違いない、と思い込んでいると、いざ裏が出たときに困るわけである。そういう人は、運に翻... 2020.06.08VII. 芸術と模倣小論集2宗教思想
I. 科学と信用再びコーランについて イスラム教徒は、コーランは神の言葉であると主張する。いったい、その根拠はどこにあるのだろうか。 コーランが神の言葉であるというのは、基本的には自称である。ムハンマドは、自分は神の言葉を伝えていると言ったが、彼が嘘をついていないという保証はない。また、彼が誤りを犯していないという保証もない。 もしもム... 2020.04.09I. 科学と信用小論集2宗教
I. 科学と信用正義の必要性について 1 最近の世間では、正義は嫌われているようである。いわく、正義を振りかざすことは何も生まない。いわく、相手の罪を許すことが必要である、和解が必要である、と。 しかし、それで得をするのは誰なのか。罪を許すことで得をするのは誰なのか。正義を諦めることで得をするのは誰なのか。 得をするのは悪人だけであろう... 2020.04.09I. 科学と信用小論集2宗教政治歴史
I. 科学と信用難民の受け入れ 1 最近は、難民の受け入れが問題とされることが多い。 日本人は難民に冷たい。移民にもあまり好意的ではないが、難民にはさらに厳しい。なぜかといえば、日本人の目には、難民は逃亡者と見えるからだろう。戦わずに逃げるような人間を助けてやる道理はない、ということである。 不正と戦って死ぬ覚悟がない人間は、人間... 2020.04.09I. 科学と信用小論集2宗教政治
I. 科学と信用資本主義の精神 仕事を効率的に行うことに価値があるわけではない。効率的に金を稼ぐことに価値があるわけではない。世の中にとって必要な仕事を行うことに価値がある。報酬はその結果として生じるに過ぎない。 勤勉は美徳である。しかし、それが唯一の美徳であるわけではない。勤勉な泥棒もいるかもしれないが、その勤勉さに価値はない。... 2020.04.08I. 科学と信用小論集2宗教思想
VII. 遊牧民の世界史宗教と歴史 1 文化の違いが相互理解を阻むということは、よくあることである。日本人の場合、戦争の巧みさで他の人々を評価するところがある。このあたりが、宗教的な人間には理解しにくいらしい。 キリスト教やイスラム教では、戦争や暴力を軽蔑するところがあって、そういう話をあまり好まない。ペルシャ人などは、昔はキュロス大... 2020.04.06VII. 遊牧民の世界史小論集1宗教歴史
V. 正義とは何かキリスト教と殉教 1 キリスト教は撲滅されるべきである。最も良いのは信仰を捨てさせることだが、それができない場合は、物理的に排除することも考えねばならない。 私自身は魂の存在を信じない。しかし、それが存在しないという証拠はないので、ある人が魂は存在すると信じるならば、彼の意見は尊重されねばならない。 したがって、キリ... 2020.03.26V. 正義とは何か小論集1宗教
V. 正義とは何か冤罪について 1 私は、犯罪者をとり逃すぐらいなら、多少の冤罪は構わないと思う。最近の世間は、犯罪者に優しすぎる。そういう態度は決して良い結果を生まない。悪を憎む心が足りないということは、最も恐ろしいことである。 冤罪をなくすことはできないし、なくそうとするべきでもない。そうではなく、犯罪をなくさなければならない... 2020.03.26V. 正義とは何か小論集1宗教社会