VI. 仏教と表現日本の批評 1東浩紀は日本的すぎる。彼の哲学は西洋の正統から逸脱している。彼の批評の対象からも、それは読み取れる。しかし、どうも本人はそのことに気付いていないようである。自身の思想の異常さ、西洋的な立場から見たときの異常さに無自覚であるらしい。彼はラカンや何かについてもっともらしく語るが、思考はすぐにそこからす... 2020.03.31VI. 仏教と表現小論集1思想文化
V. 正義とは何か自由意志と責任 1自由意志は存在しない。少なくとも、責任や罪の重さについて考えるときには、自由意志が存在すると考えるべきではない。罪は、正しい行いを行わなかったときに生じる。義務を果たさなかったときに生じる。その原因は追究されるべきであるが、自由意志が原因として措定されるべきではない。自由意志は因果律の特異点である... 2020.03.26V. 正義とは何か小論集1思想社会
V. 正義とは何か正義とは何か 昨今の人間社会では、この世界には正義など存在しない、それは相対的なものに過ぎない、などという言説が、まことしやかに語られている。いったい正義とは何だろうか。たとえば、あなたには赤と黒の見分けがつくとしよう。赤色がどのようなものであり、黒色がどのようなものであるか、あなたは知っているとしよう。しかし世... 2020.03.26V. 正義とは何か小論集1思想社会
IV. 日本の平和徳は教えられうるか プラトンは、対話篇『メノン』において、徳は教えられうるか、という問題を提起している。そこでは明確な回答が与えられているわけではなく、また、哲学者がこの問いに答えられたためしはない。しかし、その問題はすでに仏陀によって解かれている。徳を教えることはできる。それは物乞いによってである。徳とは憐みの心であ... 2020.03.25IV. 日本の平和小論集1仏教思想
II. 男女平等とは何か民主主義と真理 ある人がどう思おうが、正しいものは正しいし、間違っているものは間違っている。国民全体がどう思おうが、正しいものは正しいし、間違いは間違いである。ある人がどう思おうが、また、国民全体がどう思おうが、それとは全く無関係に、何が正しく、何が間違っているか、ということはあらかじめ決まっている。国民全体が一足... 2020.03.17II. 男女平等とは何か小論集1思想政治
II. 男女平等とは何か上知と下愚は移らず 最近は、自分の考えを変えない人が尊敬されるようである。一度自分が正しいと判断したものは、いつまでも信じ続ける、という人は、周囲の人から見れば、確かに頼もしいかもしれない。一度その人に信頼されれば、それが変わることはないからである。しかし、社会全体の観点から見れば、それが害を生むこともある。たとえば政... 2020.03.17II. 男女平等とは何か小論集1思想政治
II. 思想論集言葉について 言葉というものは、どれだけ厳密に定義したつもりでも、すぐにその定義から滑り落ちてしまうものである。だから、一つの言葉を、ある決まった意味でだけ使おうとしても、上手く行くはずがない。言葉を定義することはできない。だから、言葉を使うときには、その意味にこだわってはならない。言葉の意味は、それを使うたびに... 2020.03.16II. 思想論集東アジアの歴史と未来思想文化
II. 思想論集英語の特徴 1英語が論理的な言語であるというのは、不正確な表現である。実際には、英語は、論理的な表現しかできない言語である。つまり、英語では、自分がすでに分かっていることしか、表現できないということである。しかし、自分でも十分に理解できていない考えというものも、あるはずである。ところが、そういうものを英語で表現... 2020.03.16II. 思想論集東アジアの歴史と未来思想文化
II. 思想論集政治と学問 1民主主義であろうが何主義であろうが、実際に政治を行うのは一人の人間である。ゆえに、政治の場で問題となるのは、その人間の資質である。多くの人々に選ばれたからといって、その瞬間に、その人が優秀な人間に変わるわけではない。ゆえに、問題は、いかにして良い資質を持った人間を育てるか、ということであって、どん... 2020.03.16II. 思想論集東アジアの歴史と未来思想政治
II. 思想論集捕鯨について 1国際捕鯨委員会(IWC)では、多数決をとっているそうである。反対が多数の場合、すべての加盟国の捕鯨活動は禁止され、賛成が多数の場合、捕鯨は許可される。しかし、そもそも多数決をとる必要などない。捕鯨をしたい国はすればよいし、したくない国はしなければよい。そして、捕鯨をする場合、どのような基準に則って... 2020.03.11II. 思想論集東アジアの歴史と未来思想科学