歴史

III. 北京語と漢文

アメリカ人の戦争観

1 戦争において重要なのは、勢いを味方につけることである。日本がアメリカを相手に長期間戦い続けることができたのは、相手の出鼻をくじいたことが大きい。真珠湾の成功で日本軍に勢いがつき、戦果が拡大した。それを取り返すだけで、アメリカは相当の労力を払わねばならなかった。 当時の日本とアメリカの国力の差は、...
歴史軍事
III. 北京語と漢文

韓国併合

安重根は、天皇陛下のために伊藤を撃った。陛下の御心は正しいものであるが、伊藤のような奸臣がそれを歪めている。だから伊藤を撃って政治を正そうとした、というわけである。 彼の言い分は、基本的に二・二六の将校たちと変わりがない。かの将校たちが忠義の士とみなされうるならば、安も同様に評価されねばならない。 ...
歴史
III. 北京語と漢文

北京語と漢文

1 最近の研究によれば、中国人の話し言葉は、南北朝から隋・唐の時期にかけて、大きく変化したらしい。そのころに、北方の遊牧民が中華の平原地帯に大量に流入し、中国語の発音が全く変わってしまったらしいのである。 一方で、漢字そのものは変化していない。漢字の文章の使い方は、話し言葉の変化にほとんど影響されな...
中国文化歴史
II. 男女平等とは何か

参謀の仕事

1 石原莞爾が参謀本部の作戦部長だった時に、盧溝橋事件が起きた。石原は不拡大方針を貫いたが、その方針は、部下の参謀や現地の将校たちに裏切られ続けた。結果として、日中戦争の戦線は際限なく拡大してゆくことになる。だが、当時の彼の判断に疑問符をつける研究者も多い。 問題とされるのは、昭和十二年七月十日に参...
大東亜戦争天皇歴史
II. 男女平等とは何か

日本の政局

1 どうでもいいことかもしれないが、共産主義は、日本の力に抵抗するために生まれたものだと思われる。ロシアでは日露戦争の圧力によって、中国でも日本軍に対抗するために、共産主義が成長した。ある意味で、共産主義は日本軍の子供である。そのため、彼らは戦略的な思考に長けている。 大東亜戦争中の日本軍の行動が理...
政治歴史
III. 中国論集

南京虐殺と便衣兵

1 南京虐殺には、便衣兵の問題が絡んでいたと言われている。 便衣兵とはゲリラのことで、軍服を着ていない人間が、軍隊に攻撃を仕掛けることである。彼らは一般人と同じ格好をしているので、誰が兵隊であるのか、区別ができない。日本軍が南京に入城した際、南京に逃げ込んだ中国兵たちは便衣兵になり、日本軍に攻撃を仕...
中国歴史
I. 歴史論集

軍隊の強さ

1 近代国家の擁する国民軍が強力なのは、兵隊が死を厭わないからである。たとえば、傭兵は金のために戦う。ゆえに、自分の命をかけてまで戦おうとは思わない。だから、国民軍と傭兵部隊が戦えば、必ず国民軍が勝つ。ナポレオン率いるフランス軍が強かったのは、彼らが国民軍であるのに対して、敵は傭兵部隊だったからであ...
歴史軍事
I. 歴史論集

日本的近代

近代とは何か。近代は、工業化と資本主義、それに対抗する思想としての共産主義など、様々な要素によって特徴づけられる。 共産主義が歴史に現れるに際して、日本は重要な役割を果たした。日露戦争における日本の勝利がロシア革命を引き起こし、ロシア帝室の権威を低下させた。その後、第二革命によってロシア帝国は滅ぼさ...
仏教思想歴史
I. 歴史論集

明治憲法と日本の国体

1 明治憲法は立憲君主制を謳っていると言われるが、私には専制君主制であるように見える。なぜなら、陸海軍を統帥するのは天皇であると、はっきり規定されているからである。 しかし、実際に天皇が憲法どおりの振る舞いをしたことはなかった。おそらく維新の元勲が生きていたころには、阿吽の呼吸で国政が行われていたの...
天皇歴史
I. 歴史論集

ナチスとヴェルサイユ

1 ナチス政権が生まれたのは、ドイツ人が特別に残虐だったからではない。英米仏の愚かさと、ヴェルサイユ条約がヒトラーを生んだのである。 基本的には、ナチズムは間違っていなかった。不条理な国際体制に対する反発という意味でも、強力な国家の建設という意味でも、決して間違いではない。ただ、我々に理解できないの...
歴史