IV. 新型ウイルスについて新型ウイルスについて(3) 新型コロナウイルスの再感染が最近話題になっている。 今回のウイルスは、一度治癒した者も再び罹患することがあるのだという。それは、抗体が十分に機能しないせいだとか、ウイルスが変異しているせいだとか言われている。ウイルスの性質がまだよく分かっていないので、様々な憶測が飛び交っているようである。 おそらく... 2020.06.17IV. 新型ウイルスについて小論集3新型ウイルス科学
III. 忠と孝タイムマシン 1 時間とは何か。 タイムマシンは可能か。 過去に戻ることはできるのか。 過去を変えることはできるのか。 タイムマシンが周知されるようになったのは、H・G・ウェルズのSF小説がきっかけだろう。主人公がマシンに乗り込みダイヤルをひねると、過去や未来を自在に行き来できる。 時間旅行が不可能であることを指... 2020.06.16III. 忠と孝小論集3仏教科学
I. 反知性主義中論 反復可能性は科学の本質ではない。なぜならば、反復可能な実験など存在しないからである。我々は、ある程度条件の揃った実験を、近似的に同一の条件下で行われたものとみなしているだけである。 科学の本質は因果律である。それは、同一の原因から同一の結果が生じる、という原則であり、その原則を信じているからこそ、実... 2020.06.14I. 反知性主義小論集3仏教科学
IV. AIと哲学科学者の責任 1 地球温暖化の原因は二酸化炭素である、ということを否定しようとする人間は、たとえばこんなことを言う。 いわく、地球の歴史上、気温の変動は絶えず起きていることである。恐竜が生きていた時代には平均気温は今よりも十度高かったし、氷河期には五度低かった。そのように気温の変動は常に起きているので、現在起き... 2020.05.07IV. AIと哲学小論集2環境問題科学
IV. AIと哲学意識と身体 我々の脳は日夜大量の情報を受け取り、それを処理し続けているという。にもかかわらず、我々の心や行動が統一されているのは、それらの情報がわずかな選択肢に絞り込まれ、我々に提示されているからだという。我々はそれを意識と呼んでいる。 では、なぜ、そのように情報が絞り込まれねばならないのかといえば、我々の身... 2020.05.07IV. AIと哲学小論集2科学
IV. AIと哲学AIと哲学 1 最近は機械学習、いわゆるAIの技術が進歩している。大量のデータを処理し、人間が気づかない物事の関係性に気づいたり、人間の代わりに判断ができると言われている。 たとえば、AIに犬と猫の画像を大量に見せると、自然に犬と猫の区別ができるようになる。AIは、犬の特徴と猫の特徴を自分で見つけ出し、それ... 2020.05.07IV. AIと哲学小論集2心科学記号論
III. マッハとカント粒子によらない物理学 古典的な物理学は、物質の存在を前提としている。ニュートン力学における質点や、統計力学における原子はその典型である。 ある粒子に働く力と、その粒子の位置の変化、あるいは速度の変化を記述すること、それが力学である。しかし物理を記述するために、本当にそのような情報が必要だろうか。 物理学が記述すべきは現象... 2020.04.25III. マッハとカント小論集2科学
III. マッハとカント相対論の限界 1 相対性理論の特徴は、絶対的な運動を定義できることである。 勘違いされやすいことだが、ニュートン力学の体系の中では、相対的な運動しか定義されていない。そこでは、運動は物体間の相対的な位置変化を意味している。一方で、アインシュタインの相対論では、物体の絶対的な運動が定義されうる。加速度運動は、他の... 2020.04.10III. マッハとカント小論集2科学
III. マッハとカントマッハとカント 1 アインシュタインが、マッハの影響を受けていることはよく知られている。しかし、マッハに影響を与えた人物については、あまり知られていない。私が思うに、マッハはカントの影響を強く受けている。とくに、カントの『自然科学の形而上学的原理』の中には、マッハの原理と同一の考えが既に示されている。ドイツには、... 2020.04.10III. マッハとカント小論集2科学
II. 二つの進化論銀河生物学 おそらく、地球生命の起源は別の恒星系にある。 かつてある知的生命体が、別の恒星系の惑星に生命を送り込む方法を見つけた。彼らは、生命が生息可能な環境を持つ惑星を見つけ出し、そのすべてに微生物を送り付けた。その中の一つが地球である。地球にたどり着いた生命は進化を始め、様々な生物が生み出された後に、人類... 2020.04.10II. 二つの進化論小論集2科学