過去の文章

II. 男女平等とは何か

危機管理

1危機管理とは、何をすることだろうか。危機が起きてから、その対処を考えていては遅い。対処を考えている間に、現実の危機はどんどん進展しているからである。したがって、起こりうる危機を予想し、あらかじめ対処法を準備しておくほうがよい。しかし、それでもまだ遅い。本当に重要なのは、実際に危機が起きたときに、そ...
文化
II. 男女平等とは何か

社会保障と日本の財政

1社会保障費が日本の財政を圧迫している。このままでは、日本は破産してしまうだろう。真っ先に削るべきは医療保険であろう。高齢者の医療保障には生産性がない。高齢者の医療費は十割負担にするべきである。たとえば、線路に飛び込んで、電車にひかれて死のうとする人は、鉄道会社にも迷惑をかけるし、利用客にも迷惑をか...
政治経済
II. 男女平等とは何か

男女平等とは何か

1女性の社会参画とか、女性の権利向上とか、ずいぶん昔から言われているが、まだ不十分であるらしい。さらに少子化という問題もあるが、これは明らかに女性の地位向上と関係している。最近では、女性が社会に出て働くのは当たり前で、夫婦が共働きという家庭も増えているようである。しかし、共働きで子供を育てようと思っ...
ジェンダー政治経済
I. 文学とアニメーション

仏教と自殺

1仏教では自殺は禁止されていないのか、という疑問がときどき提出される。これについて考えてみたい。そもそも、仏教で何かが禁止されているという場合、それはタブーを意味するわけではない。それぞれの人間が、自分の判断でそれをやめるべきだ、あるいは、やめたほうがよい、と言っているだけである。キリスト教において...
仏教文化
I. 文学とアニメーション

『なめとこ山の熊』について

宮沢賢治に、有名な『なめとこ山の熊』という童話がある。ぜひ読んでみてもらいたい。すでに色々な解釈が与えられているが、思うに、そのモチーフは捨身飼虎であろう。物語の最後で小十郎は如来となり、熊たちはその弟子として悟りを開いたのだろう。ときどき、この童話に熊と人間の対称性を読み取ろうとする人がいるが、そ...
仏教文化
I. 文学とアニメーション

カッコウ

カッコウには、托卵という習性がある。自分とは別の種類の鳥の巣に卵を産み、その巣の親鳥に、代わりに雛を育ててもらうのである。カッコウに托卵された親鳥は、一体どんな気分だろうか。あれを、親鳥はだまされているんだ、と言う人がいるが、それは違うと思う。たぶん、親鳥は気付いている。気付いているけれども、目の前...
文化
I. 文学とアニメーション

イヨマンテ

先日、『ゴールデンカムイ』という漫画を読んだ。その中に、イヨマンテの話が出てきた。イヨマンテは、アイヌの風習である。簡単に言えば、母親を殺された子熊を村で育て、成長してから殺す、というものである。この風習にどういう意味があるのか、少し気になり、考えてみた。まず、子熊の親を殺したのは、アイヌ自身である...
文化
I. 文学とアニメーション

文学とアニメーション

日本の文学の特徴は、移ろいゆく自然を、移ろいゆくままに表現することであろう。俳句にも和歌にも、そのような特徴がある。そして、その起源は荘子にあると私は思う。たとえば『荘子』の中に、どんどん体が曲がってゆく人の話がある。毎日毎日、体がねじ曲がってゆき、日常生活も難しくなるのだが、本人は全く気にしていな...
アニメーション文化
III. 中国論集

『狂人日記』について

1中国人は人の肉を食べる。昔の中国の料理本には、人肉の調理方法が載っている。また、中国の市場に人肉が流通していたことを示す資料は、沢山ある。人肉食は、中国の伝統文化である。他方で、日本人は人間の肉を食べない。それは、あり得べからざることである。だから、太平洋戦争中の激戦地であるレイテ島などで、日本軍...
中国文化満洲
III. 中国論集

南京虐殺と便衣兵

1南京虐殺には、便衣兵の問題が絡んでいたと言われている。便衣兵とはゲリラのことで、軍服を着ていない人間が、軍隊に攻撃を仕掛けることである。彼らは一般人と同じ格好をしているので、誰が兵隊であるのか、区別ができない。日本軍が南京に入城した際、南京に逃げ込んだ中国兵たちは便衣兵になり、日本軍に攻撃を仕掛け...
中国歴史