仏教

魔と仏

妙法蓮華経譬喩品において、舎利弗は次のように述べている。初め仏の説きたもう所を聞きて心中大いに驚き疑いき将に魔の仏と作なりて我が心を悩まし乱すに非ずやと・・・世尊は実の道を説きたもうも波旬(魔)には此の事無し是を以て我は定めて知りぬ是れ魔の仏と作れるには非ずと我は欺網に堕せるが故に是れは魔の所為と謂...
仏教宗教
原子力

プルトニウムの使い道

原子力技術の将来現在、プルトニウムには二つの道しかない。爆弾にするか、捨てるかである。しかしながら、苦労して作ったプルトニウムをただで捨てるわけにはゆかない。ゆえに、爆弾にして役に立てたほうがよい、ということになる。核兵器の廃絶が進まないのは、このような「もったいない」精神が働くからである。したがっ...
原子力環境問題科学
アニメーション

フィクションにおける仮想空間の扱いについて

『オーバーロード』感想アニメ『オーバーロード』が面白かったので、感想を書きたくなった。この作品の魅力はロールプレイにあると思う。主人公は自分がプレイしていたネットゲームの世界に入り込んでしまい、その世界で生きていくことになるのだが、彼の操作していたキャラクターが骸骨の化け物だったため、化け物として生...
アニメーション文化
文化

食肉の文化

豚泥棒以前北関東で、ベトナム人が牧場から豚を盗み、自分たちで解体して食べていた、という事件があった。このニュースを見て、ベトナムは文化が違うな、と思った。はたして日本に、自分で豚を解体したことのある人がどれだけいるだろうか。豚は日々工場で殺され、加工されてパックに詰められ、スーパーに並べられる。我々...
文化社会
ジェンダー問題

女性の権利向上のために(3)

近代の女性は、外に出ないで家事をやっていればよい、と言われることがある。これは経済が発達したから可能になったことで、昔は男も女もみな働いていたはずである。ステレオタイプかもしれないが、女性の仕事といえば養蚕だろう。男は野良仕事で野菜を作り、女は蚕を飼って絹を織る。その絹を市場まで売りに行くのも女であ...
ジェンダー歴史
世界政府

世界政府の税制

世界政府の税制は租庸調を基本とする。租は穀物であり、庸は労役、調は特産品である。我々は世界各地に食料倉庫を作り、食料税をそこへ納めさせる。そのうち一部は政府が運用する。他はそのまま倉庫に残し、飢餓などが起きたときに放出する。そのように、世界政府の税制は、それ自体が住民のセーフティネットとして機能する...
世界政府政治
文化

落合淳思『漢字の成り立ち』を読んで

合理性の罠表題の本の中で、白川静の批判が展開されており、興味を惹かれて読んでいる。まだ途中だが、気になったことを書く。第五章が白川批判に当てられているが、「問題③・古代文明の合理性」の中で、次の甲骨文が取り上げられている。眉人三千呼望<工口>方(<工口>は口の上に工という文字。部族の名前らしい)。白...
思想文化
原子力

技術の風土

先日テレビで見たのだが、福島第一原発はゼネラル・エレクトリック社が開発したものらしい。それを知って腑に落ちたことがある。技術には地域差があって、たとえば建築でいうと、ヨーロッパはレンガ造りで密閉性の高い建物が多く、日本は木造で開放的な作りのものが多い。そういうふうに、技術にも文化があるので、その土地...
原子力
思想

法治主義の限界

1法治主義とは、法によって社会秩序を実現できる、という思想であり、より積極的には、法によってのみそれが可能だ、という思想である。しかしながら法の力には限界がある。なぜならば、「嘘をついてはいけない」という法律を作ることはできないからである。法律は、すべての人間が正直であることを前提としている。という...
仏教思想社会
大東亜戦争

大東亜戦争史(3)

秀吉の唐入り文禄・慶長の役の話を聞くと、どうも不思議な感じがする。まず驚くことは日本軍の強さだが、それよりも終わり方が変だと感じる。そして、いったい何のための戦争だったのか、ということが一番の疑問として残る。秀吉が目指したのはアジアの統一であり、平和の樹立であることに疑いはない。しかしそれが意味する...
大東亜戦争歴史