仏教

III. 国語の教育はいかにあるべきか

浄土真宗と飲酒

不飲酒戒 はじめに断っておくが、私は真宗の信徒ではないので、勝手なことを言わせていただく。そのつもりで読んでほしい。 浄土宗の教えは、念仏さえ唱えれば往生できるというものであり、徳を積まなくても果報が得られるということで、一般の人々の信仰を広く集めた。ところがこの教えを歪めて理解し、どうせ往生できる...
仏教
III. 国語の教育はいかにあるべきか

国立戒壇と政教分離

先日、YouTubeで中田敦彦の動画を見ていたら、公明党について面白い話をしていた。公明党はかつて国立戒壇の設立を主張していたが、憲法違反との指摘を受け、それを取り下げたのだという。このとき問題とされたのは、憲法20条の政教分離の原則である。仏教が宗教だとするならば、国立戒壇の設立は政教分離に反する...
仏教
III. 国語の教育はいかにあるべきか

正しい死に方

今回のコロナ騒動で明らかになったことは、現代人がいかに死を恐れているか、ということであろう。人間は必ず死ぬのだから、その時が来たら死ぬしかない。それが道理なのだが、その道理が分からない人間が大半であるらしい。 過激な言い方をすれば、新型コロナウイルスは高齢化の問題を解決してくれるだろう。高齢化とは、...
仏教文化
VII. 人種差別概説

ユダヤについて

内田樹という人がいる。日本の左翼系言論人の代表と言ってもいいだろう。彼はいわゆる「自虐史観」の持ち主である。彼はレヴィナスに師事し、近代ヨーロッパの思想・哲学に精通しているようである。 彼はあまりにユダヤ的である。ユダヤ的な思考法が彼の中に染みついている。それは彼の歴史観と切っても切れない関係にある...
仏教文化
I. 思想雑感

十二支縁起とは何か

仏教には十二支縁起という考え方がある。これは仏教の本質と言ってもよいものであり、非常に重要な考え方なので、ここで説明してみたいと思う。簡単に言えば、カテゴリーを横断する思考法である。 十二支とは次のようなものである。  無明によりて行があり、 行によりて識があり、 識によりて名色があり、 名色により...
仏教
I. 思想雑感

女人成仏

仏教は男尊女卑だと言う人がいるが、それは当たらない。女人の成仏が難しいと言われるのには理由があり、とくに女性を卑しんでいるわけではない。卑しいといえば男性女性に限らず仏以外はすべて卑しいのであって、天上天下唯我独尊というのが仏教の本質である。つまり唯仏独尊である。 むかし白隠慧鶴という禅僧がいた。こ...
ジェンダー仏教
I. 思想雑感

思想雑感2

1 日本語に対して、中国語は外国語だと考える人が多い。たしかに北京語は外国語と言ってもよいが、漢文は外国語ではない。なぜならば、それは日本語の成り立ちに深くかかわっているからである。 日本人にとって、漢文は外国語ではない。それは我々の言語の一部である。中国の人は、漢文を音で読むしかない。そのため彼ら...
仏教思想
V. キリスト教は外道か

キリスト教は外道か

1 古代インドには、六師外道という六人の思想家たちがいた。彼らの主張は互いに異なっていたが、みな一つの問題意識を共有していたと考えられる。それは、既存の道徳への懐疑である。古代の共同体に根差した古い道徳が信用を失い、破壊されようとしていた時期に、これらの思想家が現れ、道徳の意義を問い直したのである。...
仏教宗教思想
III. 忠と孝

タイムマシン

1 時間とは何か。 タイムマシンは可能か。 過去に戻ることはできるのか。 過去を変えることはできるのか。 タイムマシンが周知されるようになったのは、H・G・ウェルズのSF小説がきっかけだろう。主人公がマシンに乗り込みダイヤルをひねると、過去や未来を自在に行き来できる。 時間旅行が不可能であることを指...
仏教科学
III. 忠と孝

二元論の歴史

1 ヨーロッパ人は世界を二つに分ける。文明と野蛮である。そして、文明人には野蛮人を支配する権利がある、と考えた。それが植民地の起源である。 ここに、二元論という問題がある。善と悪、善神と悪神、天使と悪魔、天国と地獄、文明と野蛮、資本家と労働者、白人と有色人種などなど。ヨーロッパ的な世界は二元論に彩ら...
仏教宗教歴史