思想道徳の起源(2) 道徳を「よい・わるい」という価値判断だと考える人がいる。難しい言い方をすれば当為の判断、そうすべきか否か、という判断が道徳だという考え方である。それも間違いではないが、道徳は本質的に正誤の判断である。つまり、道徳の本質は無矛盾性である。たとえば、人のものを盗むことはよいことだ、と言う人がいたとしよう... 2021.01.27思想思想社会
世界政府世界政府の経済政策 世界政府の経済政策は、食料を基調としたものでなければならない。人間が生きるために必要なものは食料なのだから、これを経済力の基準とするべきである。食料の分配は問題ではない。そうではなく、食料と人口の均衡を考えるべきである。また、食料の貿易をどのように考えるかということが、一つの課題になるだろう。貿易を... 2021.01.26世界政府政治経済
思想道徳の起源 ときどき、道徳の起源を探る、というテーマの本を目にすることがある。社会学や心理学、進化生物学などの知見に基づいて、人間の道徳性を説明する、というふうな本である。そういう本を目にする度に、ずいぶん奇妙なことを言うものだと思っていた。たとえば、すしの起源を探る、というのなら分かる。すしという食文化がどの... 2021.01.24思想思想社会
心の科学心について(2) 言語とは何か。脳科学によって言語機能を解明することは可能だろうか。可能である。私が意味ニューロンの存在を仮定したのは、言語機能を科学的に理解するためである。おばあさん細胞おばあさん細胞の話を知っている人はいるだろうか。ある科学者が、被験者の脳内に、自分のおばあさんの顔を見たときにだけ反応する神経細胞... 2021.01.22心の科学心科学
仏教三界の狂人(2) 現代人は現実よりも言葉を重んじる。これは貨幣をめぐる問題についても同様である。貨幣格差とは何か。格差とは、貨幣の保有量が人によって異なる、ということである。多くの貨幣を保有している人もいれば、少ない貨幣を保有している人もいる。これが格差である。では、貨幣とは何か。貨幣とは銀だろうか。貨幣とは紙だろう... 2021.01.20仏教仏教心社会
心の科学心について このHPでは、まだあまり心の話をしていなかった。人間の心について、私が知っていることを話したいと思う。まず、心と脳の関係について考えてみたい。心と脳の間に何らかの関係があることは確かである。だが、心と脳が同じものかどうか、という質問はナンセンスである。なぜならば、脳は目で見ることができるが、心を目で... 2021.01.19心の科学心科学
仏教三界の狂人 空海が言ったように、世間の人々はみな狂人である。それはどういうことだろうか。因果律簡単に言うと、仏の教えとは因果律である。これを聞くとみな、因果律くらいは知っているという顔をするのだが、全く理解できていない。世間の人は因果律というものを、物理現象を意味するものだと考えているが、それだけでなく、人間の... 2021.01.18仏教仏教心環境問題
記事紹介私の履歴書 あまり自分語りは得意ではないのだが、この辺で一度自己紹介をしておきたい。大学院時代私はむかし大学で物理学をやっていた。といっても、修士号をとったあと博士課程で退学しているから、研究職だったわけではない。私が大学院で研究していたテーマは量子ホール効果であった。これがすこぶる面白く、とてつもなく美しい現... 2021.01.17記事紹介記事紹介
政治司法の問題点 最近、司法のあり方に疑問を感じるようになった。私はもともと、法治主義には否定的である。法による支配とは暴力による支配であり、これが帝国主義を促進してきた側面もあると考えている。私はこれに代わる政治理念として、徳治主義を提案している。これについては別の記事にゆずる。たとえば先日、爆笑問題の太田光が、週... 2021.01.14政治仏教政治社会
アニメーション日本画における輪郭線 1日本画の特徴は、輪郭線を描くことだと言われている。たとえば浮世絵のくっきりした輪郭線は、西洋の芸術に大きな影響を与えた。また鳥獣戯画に描かれた蛙や兎は、ほとんど輪郭線だけで描かれているが、非常に生き生きとして躍動感がある。一方、西洋の絵画には輪郭線がない。なぜならば、静物画に象徴されるように、西洋... 2021.01.07アニメーション未分類アニメーション文化