思想法治主義の限界 1法治主義とは、法によって社会秩序を実現できる、という思想であり、より積極的には、法によってのみそれが可能だ、という思想である。しかしながら法の力には限界がある。なぜならば、「嘘をついてはいけない」という法律を作ることはできないからである。法律は、すべての人間が正直であることを前提としている。という... 2021.03.09思想仏教思想社会
ジェンダー問題女性の権利向上のために(2) 最近はコロナに加えて、オリンピックや女性差別の問題のせいで、ますます社会がギスギスしてきたような印象がある。女性側が男性からの差別を強調することで、かえって男女間の亀裂が深まっているようにも思われる。ここで問題を少し整理してみよう。そもそも、男女は平等ではない。これは事実である。したがって、男女平等... 2021.02.28ジェンダー問題ジェンダー社会
ジェンダー問題女性の権利向上のために(1) 水子とは何か日本中いたるところに水子の供養碑が立っている。あれはたぶん流産ではなく、自分で殺した子供を祭っているのだろう。ルイス・フロイスの日本史にもあるように、日本の女は自分で産んだ赤子を殺すことがある。なぜかというと、自らの権利を守るためだろう。女性に子供を殺す権利がある場合、父系性も家父長制も... 2021.02.06ジェンダー問題ジェンダー社会
思想道徳の起源(2) 道徳を「よい・わるい」という価値判断だと考える人がいる。難しい言い方をすれば当為の判断、そうすべきか否か、という判断が道徳だという考え方である。それも間違いではないが、道徳は本質的に正誤の判断である。つまり、道徳の本質は無矛盾性である。たとえば、人のものを盗むことはよいことだ、と言う人がいたとしよう... 2021.01.27思想思想社会
思想道徳の起源 ときどき、道徳の起源を探る、というテーマの本を目にすることがある。社会学や心理学、進化生物学などの知見に基づいて、人間の道徳性を説明する、というふうな本である。そういう本を目にする度に、ずいぶん奇妙なことを言うものだと思っていた。たとえば、すしの起源を探る、というのなら分かる。すしという食文化がどの... 2021.01.24思想思想社会
仏教三界の狂人(2) 現代人は現実よりも言葉を重んじる。これは貨幣をめぐる問題についても同様である。貨幣格差とは何か。格差とは、貨幣の保有量が人によって異なる、ということである。多くの貨幣を保有している人もいれば、少ない貨幣を保有している人もいる。これが格差である。では、貨幣とは何か。貨幣とは銀だろうか。貨幣とは紙だろう... 2021.01.20仏教仏教心社会
政治司法の問題点 最近、司法のあり方に疑問を感じるようになった。私はもともと、法治主義には否定的である。法による支配とは暴力による支配であり、これが帝国主義を促進してきた側面もあると考えている。私はこれに代わる政治理念として、徳治主義を提案している。これについては別の記事にゆずる。たとえば先日、爆笑問題の太田光が、週... 2021.01.14政治仏教政治社会
政治奉行所設置の提案 現代社会の問題点は、個人の権利よりも企業の活動の方が優先されていることだと思う。これが端的に現れているのが、警察の活動である。たとえば、企業と個人の間にトラブルが生じた場合、警察は企業の味方をせざるをえない。なぜならば、たいていの企業は弁護士と契約しており、法的な観点から警察の活動をけん制することが... 2020.12.29政治社会
経済日本の過去と未来 1 歴史問題の整理私はこのHPの中で、日中戦争と太平洋戦争について、何度も語り直している。この一連の戦争をどのように語れば、その本質に近づくことができるのか、試行錯誤を続けている。ここで再び問題を整理してみたい。1.1 植民地論点の一つ目は、ヨーロッパの植民地政策である。これは明確な侵略行為であり、... 2020.12.18経済歴史社会経済
VII. 人種差別概説日本人と差別 人種は目に見えない以前の記事で、日本には人種差別は存在しない、という話をした。なぜかというと、日本人は人種という観念に馴染みがないからである。たとえばアメリカでは、その人の数世代前までさかのぼって、何十分の一かでも黒人の血が混じっていれば、その人は黒人だ、と判断されることがある。日本人からするとパラ... 2020.12.10VII. 人種差別概説小論集4天皇社会