ジェンダー問題

欲望について

私はいま38歳で、童貞である。べつにそれでよいと思っていたが、最近妙にセックスがしたくなってきた。いま、本を2冊書いている。本と呼べるほどの分量になるかはわからないが、鋭意執筆中である。この本を売って、お金を稼いで、可愛い彼女を見つけたいと思っている。それが私の目標である。どうしてこんなことを書いて...
ジェンダー
未分類

『反原子論の歴史』の販売を開始しました

『反原子論の歴史』の販売を開始しました。本書は、量子力学の背後にある自然の秩序を明らかにし、物理学における新しい自然像を追求するものです。具体的には、原子論を批判する思想を振り返りながら、物理的実在の意味を考える内容になっています。アリストテレスやカントなど哲学の古典から、プランクやアインシュタイン...
記事紹介
書評

改めて、ジョン・ロック『統治論』を読み解く

ジョン・ロックの『統治論』は1689年に公刊された。本書は前後編に分かれており、『統治二論』と呼ばれることもある。前半部は王権神授説の批判に当てられ、後半で社会契約の理論が展開される。本稿では主に後篇を批判的に読解する。今回参照したのは伊藤宏之訳『改訂版 全訳統治論』(八朔社、2020)である。1我...
思想政治
大東亜戦争

勝者は誰か

真珠湾について書いていたら、終戦についても書きたくなった。このblogでは何度も触れた話題だが、改めて考える。私は、太平洋戦争は軍事的に日本の勝利だったと主張する。その理由をこれから説明したい。理由1:戦略爆撃1945年3月10日、300機のB29が東京に襲来し、江東地区を爆撃した。この攻撃によって...
大東亜戦争歴史軍事
大東亜戦争

太平洋戦争の起源(ジョン・ロック『統治論』読解)

82年前の今日、日本軍は真珠湾基地を攻撃した。いい機会なので、太平洋戦争をその起源から振り返ってみたい。自然状態最近私はロックやルソーなど社会契約説の古典を読んでいる。彼らの思想に共通する特徴として、自然状態を仮定することが挙げられる。自然状態とは、人間が社会を形成する以前の段階である。ロックの場合...
大東亜戦争思想歴史
書評

ルソー『人間不平等起源論』を読み解く

今回は、ジャン=ジャック・ルソーの1755年の著作『人間不平等起源論』を読み解きます。本稿では、ルソーのもう一つの主著『社会契約論』にも言及します。『社会契約論』は1762年に発表された本で、人民主権をうたい、フランス革命に影響を与えました。参照したのは小林善彦、井上幸治訳『人間不平等起源論 社会契...
思想政治
書評

マルティン・ハイデガー『存在と時間』を読み解く

今日は、1927年に発表されたマルティン・ハイデガーの『存在と時間』を読み解きます。先日取り上げたマルクス・ガブリエルさんの『なぜ世界は存在しないのか』と比べると、非常に読みにくく、奇抜な術語が多い本です。できるだけわかりやすく説明したいと思います。今回参照したのは原佑、渡辺二郎訳『世界の名著62ハ...
仏教思想
書評

トマ・ピケティ『21世紀の資本』を読み解く

トマ・ピケティさんの『21世紀の資本』を読んだ。2014年に出版された本書は邦訳600ページに及ぶ大著だが、読み始めると意外と面白く、一気に読み通してしまった。ひとつひとつの概念を丁寧に説明して議論を組み立ててゆくので、何も知らない状態から読み始めても、すんなり読めるように工夫してある。良い本である...
経済
書評

マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』を読み解く

今日は、マルクス・ガブリエルさんの『なぜ世界は存在しないのか』を読み解きます。本書の続編『「私」は脳ではない』にも言及します。1本書は2013年にドイツで発表され、ポストモダンを越える新時代の思想潮流として、一躍話題になったものである。そのねらいは、科学的合理主義やポストモダン思想に抗って、ヨーロッ...
思想
書評

斎藤幸平『人新世の「資本論」』を読み解く

斎藤幸平さんの『人新世の「資本論」』を読み解きます。1本書の主題は、気候変動への対策を議論することである。国連のSDGsによって示されたように、気候変動は人類社会にとって大きな問題になっている。その問題の大きさを読者に再認識させ、かつ、既存の対策の不十分さを示すことが、第1章から第3章までの内容であ...
世界政府政治経済