文学

『鎌倉殿の13人』の義経

2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』はとても面白かった。鎌倉時代の殺伐とした雰囲気がよく描けており、源平合戦のアフターストーリーとしても楽しめた。 ひとつだけ不満点をあげるとすれば、源義経の描き方である。作中では、菅田将暉が演じる義経は一種の狂人として描かれていた。というのも、『鎌倉殿』は...
文化
文化

Winny事件にみる道徳の喪失

今年(2023年)Winny事件が映画化され、再び注目が集まっている。 2002年に開発されたファイル共有ソフト「Winny」は、ユーザーによる著作権侵害が社会問題化し、2004年に開発者の金子勇氏が逮捕されることになった。罪状は著作権侵害の幇助である。7年にわたる裁判の末、金子氏には無罪が言い渡さ...
文化社会
大東亜戦争

日中戦争ノート2(ハードボイルド編)

満洲国においてアヘンが栽培されていたことはよく知られている。それが関東軍の資金源になっていたという。 どれほどの規模で栽培が行われていたかは知らないが、注意すべき点は、アヘンは商品作物だということである。商品作物を販売するためには、まず市場を開拓しなければならない。アヘンの味を多くの人に知ってもらい...
大東亜戦争歴史満洲
経済

なぜアメリカは世界最強国なのか

人口減少 いま、日本では人口減少が起きている。中国や韓国でも高齢化、少子化によって人口が減少しつつあり、ヨーロッパも同様の状況である。 一方で、アメリカの人口は順調に増え続けている。アメリカでは出生率の高さに加えて、移民の流入によって人口が増加している。 そもそも、人間が生きるためには衣食住が必要で...
社会経済
社会

法治主義とジェンダー

このまえテレビを見ていたら、トランスジェンダーを題材にしたドラマをやっていた。何となく見ていただけなので、ドラマのタイトルは覚えていない。私が見たシーンは次のようなもの。 現在は男性として生きる元女性の新入社員が、会社のトイレを利用せず、コンビニのトイレを利用していた。会社の同僚はそれを見て不審に思...
ジェンダー思想

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物理学

熱交換としての光(量子力学ノート)

アインシュタインは間違っている。どこが間違っているかというと、光量子仮説である。そもそも、相対性理論は光が実在しないことを意味している。ゆえに、光の実在を主張する光量子仮説は相対論と矛盾するのである。 詳しく説明しよう。量子力学において、二重スリット実験という有名な実験がある。光源から一つの光子を放...
科学
大東亜戦争

日中戦争ノート

『亜米利加物語』では太平洋戦争について書いた。そうすると、次は日中戦争について書かねばならないだろう。いまはまだ書くつもりはないが、日中戦争をどう評価するかということは考えておく必要がある。 東京裁判を信じる人々は、日中戦争は侵略戦争であり、侵略は犯罪である、と主張する。この二つの主張は基本的に異な...
中国歴史満洲
新型ウイルス

新型ウイルス再考

先日、日本でもマスク着用ルールが緩和され、ようやくパンデミックが終わったと認識されるようになった。世間ではこれもワクチンのお陰だと言われているが、ワクチンとパンデミックの終息は全く関係ない。 パンデミックが終息したのはウイルス自体が弱毒化したからであって、ワクチンやソーシャル・ディスタンスのせいでは...
新型ウイルス科学
亜米利加物語

真珠湾事件直前のアメリカ軍の戦略について

『続・亜米利加物語』がようやく完結した。読み返してみて、ちょっと書き漏らしたことがあったので、補足しておきたいと思う。 それは真珠湾事件の背景についてである。この事件は突発的に起きたものではなく、日米両政府・両軍の政治的・戦略的駆け引きの末に実現した一大スペクタクルであり、その詳細を明らかにすること...
大東亜戦争歴史軍事