大東亜戦争日中戦争ノート 『亜米利加物語』では太平洋戦争について書いた。そうすると、次は日中戦争について書かねばならないだろう。いまはまだ書くつもりはないが、日中戦争をどう評価するかということは考えておく必要がある。 東京裁判を信じる人々は、日中戦争は侵略戦争であり、侵略は犯罪である、と主張する。この二つの主張は基本的に異な... 2023.03.22大東亜戦争中国歴史満洲
新型ウイルス新型ウイルス再考 先日、日本でもマスク着用ルールが緩和され、ようやくパンデミックが終わったと認識されるようになった。世間ではこれもワクチンのお陰だと言われているが、ワクチンとパンデミックの終息は全く関係ない。 パンデミックが終息したのはウイルス自体が弱毒化したからであって、ワクチンやソーシャル・ディスタンスのせいでは... 2023.03.20新型ウイルス新型ウイルス科学
亜米利加物語真珠湾事件直前のアメリカ軍の戦略について 『続・亜米利加物語』がようやく完結した。読み返してみて、ちょっと書き漏らしたことがあったので、補足しておきたいと思う。 それは真珠湾事件の背景についてである。この事件は突発的に起きたものではなく、日米両政府・両軍の政治的・戦略的駆け引きの末に実現した一大スペクタクルであり、その詳細を明らかにすること... 2023.03.05亜米利加物語大東亜戦争歴史軍事
軍事防衛費増額は自衛隊を強くするか いま、日本政府は軍事費を増やそうとしている。復興予算を防衛予算に流用する、という話まで出ている。南シナ海における中国軍の活発な動きや、北朝鮮のミサイル実験に呼応するものだと思うが、こんなやり方で軍備を拡張しても、軍は強くならないだろう。 国会では敵基地攻撃能力が議論されている。これはミサイル攻撃のこ... 2022.12.14軍事政治軍事
社会主観的平等と客観的平等 京都に鳳凰堂で有名な平等院という寺院がある。ここでいう「平等」は平等心のことである。 仏教では九品(くほん)といって、衆生を九つに分類することがある。仏の教えを信じない者が下品、仏の教えを信じる者が中品、仏の教えを信じて出家する者が上品である。この三つのそれぞれに上中下があり、合わせて九種類となる。... 2022.12.05社会ジェンダー思想
経済経済成長とキリスト教 付加価値とは何であるか。 たとえば、一枚の布が、一人の労働者の一日分の仕事で生産されるとしよう。 もしも、同じ大きさの布が、一人の労働者の半日分の仕事で生産されるようになれば、生産性は二倍に増加したことになる。 ここで、その布が以前と同じ値段で売れれば、売り上げは二倍になる。 一方、供給が増加したこ... 2022.12.05経済宗教社会経済
政治安倍晋三銃撃事件について 2022年7月、元首相の安倍晋三氏が街頭演説中に銃撃され、死亡する事件が起きた。犯人の供述によれば、動機は政治的なものではなく、旧統一教会への恨みを晴らすためだった。はじめは教団の指導者を標的にするつもりだったが、暗殺の困難を悟り、教団の広告塔になっていた安倍に狙いを変えたという。 この事件は、他の... 2022.09.18政治宗教政治
亜米利加物語続・亜米利加物語<参考文献> (0)全体 伊藤正徳『帝国陸軍の最後』全五巻、角川書店、1973 注)太平洋戦争を扱った戦記文学の最高傑作にして、本シリーズのネタ本。昔の本なので、正確さに若干の疑問は残るが、臨場感あふれる描写に引き込まれる。とても面白いので、是非読んでほしい。 伊藤正徳『連合艦隊の最後』光人社、1993太平洋戦争... 2022.08.25亜米利加物語大東亜戦争歴史
文学飲酒詩 いま青木正児著『中華飲酒詩選』を読んでいる。漢詩を読むと憂さが晴れる。とくに李白の飲酒歌は底抜けに明るく楽しい。 君見ずや高堂の明鏡 白髪を悲しむ朝あしたには青糸のごとく 暮れには雪となる。人生 意を得てすべからく歓を尽くすべし金樽をして空しく月に対せしむるなかれ。 杜甫の堅苦しい歌もいいが、李白の... 2022.05.20文学文化
軍事ウクライナはこうすれば勝てた ウクライナに侵攻したロシア軍は着々と支配領域を広げている。ウクライナ軍は善戦しているが、少しずつ領土を切り取られているのが現状である。NATO加盟国からの援助はロシア軍を苦しめているものの、もともとの国力差を考えれば、ウクライナが押し負けるのは自然である。 2021年のロシアのGDPは1.7兆ドル、... 2022.05.03軍事大東亜戦争軍事