政治

若者は選挙に行くべきか

衆議院選挙が近づいてきたので、TVでは選挙の話が増えた。とくに若者の投票率の低さを嘆く声が多い。 識者が言うには、若者が投票に行かなければ、彼らの意志は政治に反映されず、高齢者重視の政策が続けられることになる。だから、自分の利益を守るために若者も投票に行くべきだ、と。それに対して若者の側は、どうせ選...
政治社会
経済

格差の拡大が経済を成長させる

保育という仕事は生産性を向上させることが難しい。機械化も効率化もできず、子どもの面倒は人間が見るしかない。そうした手間のかかる仕事を一部の人間に押し付け、残りの人々は生産性の高い仕事に従事する。 後者が生産性を向上させればGDPは増えるが、それが可能になるのは、生産性の低い仕事を他人に任せた結果であ...
経済
ジェンダー問題

名字の廃止

最近ようやく、夫婦別姓の意味が分かった。あれは名字を廃止するということだ。 たとえば、次のようにすれば、選択的夫婦別姓と同じ効果が得られる。まず、日本人の名前から名字を廃止して、個人名だけにする。いま名字を持っている人は、それが個人名に付け加えられ、名字を失う。結婚したときには、個人名を変更する権利...
ジェンダー社会
経済

貨幣という病

GDPが社会の富を表現するという考えは、アダム・スミスにさかのぼる。彼は日用品の流通量がその社会の富を表すと考えた。ゆえに、商品の取引において用いられる貨幣の量を計ることで、その社会の富を算出できることになる。だが現代においては、日用品ではなく、貨幣そのものが富を表現すると考えられている。こうなった...
経済
経済

ITの次に来る技術

アナログからアナログへ むかしの日本は技術大国として世界から尊敬されていたが、いまは見向きもされない、という話がある。電化製品や自動車など、ものづくりには秀でていたが、IT社会に対応できず、技術革新が生まれていない、と。いまは「テクノロジー=IT」と言ってもいい時代なので、ITの分野で活躍できないこ...
科学経済
亜米利加物語

亜米利加物語・補遺

1. 絶対戦争 戦略家クラウセヴィッツによれば、戦争は必ず「絶対戦争」に帰着する。純粋な戦争は、敵を皆殺しにするまで終わらないものである。あるいは、自国の力が尽きるまで戦いは続く。これが、ヨーロッパ人の戦争に対する観念である。 絶対戦争は、目的のない戦争と言ってもいい。仮に、何らかの目的をもって戦争...
大東亜戦争歴史
亜米利加物語

亜米利加物語 第四回

11 南方作戦における日本の意志ははっきりしており、その目的は資源の確保であった。まず資源地帯であるインドネシアを占領し、次に、インドネシアと日本を結ぶ航路を確保するために、マレー、フィリピンを無力化した。最後に、連合国の侵攻拠点となりうるビルマを占領し、資源地帯の安全を図った。これらはすべて日本の...
大東亜戦争歴史
亜米利加物語

亜米利加物語 第三回

9. フィリピン作戦 アメリカ領フィリピンは、アメリカの極東における軍事拠点となっていたので、蘭印で産出された石油を日本まで安全に運ぶためには、この米軍拠点を潰しておかねばならなかった。かくしてフィリピン作戦が実行されたのである。 攻略の壁となったのは、アメリカ極東空軍の有する爆撃部隊であった。当時...
大東亜戦争歴史
亜米利加物語

亜米利加物語 第二回

7. マレー作戦 さて、戦場に戻ろう。日本軍は真珠湾攻撃と同時に、イギリス領マレー、アメリカ領フィリピン等の攻略を開始した。これらを総称して南方作戦と呼ぶ。 開戦に先立って、日本はフランス領インドシナを占領していた。というのも、当時フランスはドイツに占領されており、ドイツと同盟関係にあった日本は、武...
大東亜戦争歴史
亜米利加物語

亜米利加物語 第一回

祇園精舎の鐘の声諸行無常の響あり沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす 奢れる人は久しからずただ春の夜の夢のごとし猛き者もついには滅びぬひとえに風の前の塵に同じ 1 ここに一人の男がいた。彼は大勢のみすぼらしい男女を引き連れ、一路北に向かっていた。エジプトで迫害を受けていた人々を救うために、その先導...
大東亜戦争歴史